サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

マリー・コーさん '英国のEU離脱を越えて,EU軍事同盟'




人の心は何にも増して,捕らえ難く病んでいる.誰がそれを知り得ようか.心を探り,そのはらわたを極めるのは,主なる私である.それぞれの道,業の結ぶ実に従って報いる.….エレミヤ17:9-10


英国のEU離脱において,実際,何が起こっているのでしょうか? テレサ・メイ首相の離脱計画の一大事とは何でしょうか? また,もっと良いことが始まりまるのでしょうか?


彼女の政権は,「深く,特別なパートナーシップ」「協力」と「親密な関係」という言葉を好んで発します.温かく,心地よく感じますか? 「特別なパートナーシップ」とは誰と,また,何を言っているのかが疑問です.

デビッド・エリスと戦略防衛イニシャティブや海軍のメンバー,退役兵,そして,UKコラムの報告者からなる彼のチームによって作成された5年間の調査報告によれば,私達が,ここで実際に対処していることは,軍事同盟と呼ばれ,欧州の軍事を統一する軍事同盟です.全ての戦闘予算,主要な予算,政策,産業,公務員のトレーニング,そして,警察やセキュリティー,インテリジェンス,そしてEU傘下の団体のような公共機関をまとめるために,長期計画が立てられています.


これは,EUにとってはとても重要です.全欧州の軍事同盟を一度持てば,全ての予算は彼らがコントロールし,ブリュッセル(ベルギーの首都,EUの実質本部)からの一つの支配によって,国軍がコントロールされるからです.


ここで,内閣が,超国家的な協力を「下請け」することを決定しつつあるということです.それには,王立海軍,特殊部隊,落下傘部隊,陸軍,空軍などの全英国軍を含むということです.つまり,東欧諸国が英国海軍とその核兵器に接近することです.現在,国防相は,再評定と修正をして,再軍備をしています.しかし,軍事同盟の下では,軍隊は欧州評価委員会に属すことになり,それが軍事に関する諸事に対する最終決定権を持つようになります.


メイ首相は,いつ「深く,特別なパートナーシップ」を国民に語りましたか,彼女はそれがどういう結果をもたらすかを語っていません.でも,「処置」の他の部分を読んでいる人達は,特別なパートナーシップでは,防衛費をコントロールし,それをブリュッセルのEUに移送することによって,軍事同盟の合併によって何でもできるようになると結論付けています.つまり,内閣は,もはや国庫の資産を維持できなくなるということです.


では,何故,国会議員はこのことを討議しないのですか? EU離脱に投票した人達は,どうして,何が生じるか分からないという,この重要な問題を残していますか? 全ての後,自国軍のない国が,主権が確立できますか?

デビッド・エリスによれば,国会議員は国民を代表していないし,彼らが仕える党を代表しています.「彼らは,国庫に群がっています.国会議員を集めています.首相は国庫の第一の主人であって,それに仕えています.さらに,国会議員は政策を立案しません.」労働党と保守党の多くの議員達は,軍事同盟の形成について知りません.彼らには,処置の詳細は伝わっていません.


メイ首相の政府は,通貨同盟,関税同盟を喜んで公に議論するでしょう.軍事同盟については黙秘のままで,実際,どの党の代表もそれを議論しないでしょう.ナイジェル・ファラージ(独立党党首),ジェイコブ・リー・モグ(保守党)やボリス・ジョンソン(元外務大臣),他も同様です.


軍事同盟のコンセプトは,1940年代から,密室で議論されてきました.特に,銀行家のウィリアム・アベレル・ハリマンというEU公使自身が語っています.


「私達の欧州統一の全体コンセプトは,まず,経済の統一に貢献し,経済と軍事,そして最後は,政治の同盟を安定化させることです.」

私には,恐ろしい独裁政権のように感じます.独裁政権は,海外に進出するのと同じように,いつも自国民に攻撃的になります.


エリス氏は,次のように説明します.英国の政治家は,外見上は,第二次世界大戦後,1940年代に公衆に,そのような考えを進めましたが,そのような提案は,はっきりした理由から受け入れられないし,今,私達は72年後に,EUからの離脱の要求にも関わらず,軍事同盟の計画に直面しています.


大きな疑問は,女王陛下の軍隊が,ブリュッセルに指揮されるようになって,どのように私達は,EUから離脱できるのでしょうか,ということです.これには,英国全国の,軍事物資を製造し,設計する産業とスタッフが含まれます.これが,国の中心部を切るような深刻な問題であることは明白です.

一旦,ブリュッセルが国庫を支配すると,彼らは軍事同盟を形成し,防衛支出は増大し,全欧州の基盤を進める人達の課税は,増大します.これは,当該の政治家が語らない「不都合な事実」です.


メイ首相が,「深く,特別なパートナーシップ」を国民に語る時は,彼女が軍事同盟を進めることを語り,彼らが本当はどこに向かっているのかを気付かないままにして,彼らが事実を知れば,誰も彼女には賛同しないでしょう.


不幸にして,防衛支出処置のドラフトは,最近確保されました.つまり,軍事同盟は,既にあるということです.そして,実際英国は,かつてない窮地に陥っているのです.EUの連携協定は,既に,ノースウッドの王立海軍原子力本部の指揮下にあります.100人以上の人材が,ブリュッセルと直接対話しています.この組織は,全NATOの原子力仕様のために造られ,直接の基金を受けています.他にもこのような三つの本部が,パリ,ギリシャ,そしてポツダム(独)にあります.これらの組織は,欧州全土で,24時間完全な軍事作戦を展開できるようにしています.


これは,大きな背信行為です.国民は,政治家に服従させられています.私達の自由(freedom)と解放(liberty)は剥奪され,貪欲で腐敗した官僚らによって海外に売却されています.


私達が,彼らの土俵で対抗しなければ,専制政治になるでしょう.これは,英国を孤立させるものではありません.全欧州が同じ挑戦を受けています.だから,私達は全員で共に戦うのです.良くするも悪くするも.


国会議員や政治家は公共に仕えるべきであって,自分達に仕えるのではありません.彼らは,言行に責任を持つ必要があります.自由のために戦うことは国民次第です.彼らに十分な圧力がかからなければ,彼らは,国民に正直に本当のことを決して語らないでしょう.


一つの方策は,彼らのツイッター(Twitter)に反応することです.彼らが,一度何かをサイバースペースに提示すると,消すことはできません.手紙を書いて,彼らとアポを取るのです.彼らが明らかにしたことは,国民は自分達にかかっていることを知り,彼らの嘘にもう我慢しないでしょう.


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<鷹の目>
いつもながら,マリー・コーさんの英国政界や軍部の内情の深層を抉り出す情報です.日本のマスコミでは,欧州の内情が報じられることがあるのでしょうか.殆どないと思います.英国がEUを離脱しつつありますが,一方では,英国を含む欧州軍事同盟が進んでいるようです.この矛盾を私達はどう理解すれば良いのでしょうか.経済市場の統一だけでは,欧州諸国は一つにはなれないということであり,経済より軍事が優先するということでしょう.
政治家や官僚が,お金と権力に群がり,国民には知らせず,自分達の権益を守るのは,アジア諸国に限ったことではないようです.民主主義を産み育ててきた本家においても,そのような腐敗が浸透し,国民を蔑ろにしているとすれば,世界中の民主主義国は,何を見本にすれば良いのでしょうか.やはり,立憲君主国,つまり,強い王を抱くしか,人類が栄える道はないのでしょうか.民主主義も根底は,代表者達が無記名で,神様から下さる啓示,天命によって,諸事を判断していたと言われています.全会一致が原則であった筈ですが,いつの間にか,思想信条の自由,言論の自由,結社の自由などが蔓延し,さ迷い歩く議員や官僚,そして国民になったようです.
人類は,政治,経済,軍事,宗教のあらゆる側面において,民族の壁,国の壁を当分越えられそうもありません.これらの壁を打破するためには,民主主義よりもさらに高貴な思想が必要なようです.アボニムの「神様を中心とした,為に生きる,真の愛の道」を語り,実践しましょう.そして,将来,輝く御国を創建するための準備をしましょう.

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