サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

左翼はアメリカを批判する.まともな人達は自分達を批判する.


デニス・プラッガ,2020.9.8


1970年代のかなり前から,私は,本当の事が分かりました.コロンビア大学で仲間の学生達を見ると,デモはベトナム戦争反対のみならず,反米でした.「アメリカ」は,色々書かれました.「帝国主義者」,「植民地主義者」,「大量殺人者」の国など,私は,これらの人達が,何故,人類史上の最も自由な国家に対してそのような敵意を抱くのか,疑問に思ってきました.


その後或る日,私が,高校から,イェシバ(=オーソドックスなユダヤのタルムード学院)に参加した結果,理由は,はっきりしました.学校の日課の半分は,ヘブライの宗教の学びでした.そして,残りの半分は,英語で世俗の事を学びました.これは,私が大学に行くまで,宗教的な世界観に熱中したという事です.


ユダヤ人であるにも関わらず,この世界観は,「ユダヤ・クリスチャン」とも呼ばれています.伝統的なキリスト教の学校の生徒達は,同じ世界観に熱中するのは必須でした.私の一生において最も重要な戦いは,私達の本性(nature)との戦いであると私達は全員教わりました.ユダヤ教徒とクリスチャンは,「人が心に計る事は,幼い時から悪いからだ(創世記8:21)」という同じ聖句を学びました.


よって,善人になることは,私達の欠点のある本性,即ち,衝動や食欲,先天的な弱さなどとの絶え間ない戦いでした.この戦いは,世界を良くするための唯一の本当の道程でした.個人は,自分をまともに,強く,勇敢にして,そして,自制する為に働かねばならず,親達は,まず何よりも,このような人達を育てるために働かなければなりませんでした.


或る日,私は,これが,私の仲間達の大半が育てられたことではない事に,ふと気づきました.彼らは,人生の大きな戦いは,自分の本性に対するものではなく,外的な力に対するものであると信じるように,多くの場合,親によって育てられました.しかし,殆どが,社会に対して,つまり,アメリカに対してでした.


私達の政治的展望がどうであっても,私達は全員,個人的な欠点や損失,失望や不幸に立ち向かわなければなりません.このようなことに挑戦する際,宗教的なユダヤ教徒やクリスチャンは,自分達の問題の主要な根源と,それらの主要な解決の為に,内面を見るように教わりました.私は,何か間違った事をしたのでしょうか.私の問題を解決するために,一生の内に,何を変えられるでしょうか.


勿論,無宗教のリベラルや保守の人達の中にも,このような姿勢の人はいます.しかし,彼らの大半は,それらを宗教的な親,或いは,1960年代までは米国で共通だった,少なくとも宗教的な家庭,または,そのような育ちの残滓を保った家庭で育てられた親達から受け継いだようです.[どれぐらいの世俗(=無宗教)の親達が,このような姿勢を子供達に相続していくのかは,疑わしいです.]


左翼は,自惚れてユダヤ・キリスト教の価値を拒否します.彼らは,人生の苦痛に関する,ユダヤ・キリスト教と反対の観点を取りました.(リベラルに対抗する)左翼は,彼らの苦痛には,外的な力に責任があると主張します.それは,左翼の敵達を連祷する理由です.即ち,資本主義,家父長制,女性差別,組織的な人種差別主義,同性愛嫌悪,性転換嫌悪,イスラム嫌い,性主義,外人嫌いなどです.そして,あなたが不幸な米国女性なら,自分と自分の性格に取り組むことが出来て,性主義と家父長制を批判出来て,つまり,あなたの苦痛のために男性を非難します.


もし,あなたが不幸なゲイの米国人なら,自分で取り組むか,あなたの不幸に対して,社会の同性愛嫌悪を非難できるでしょう.そして,最も顕著なことは,もし,あなたが不幸な米国の黒人なら,自分と自分の生活に取り組むか,あなたの怒りと満たされない人生に対して,組織的な人種差別主義と白人を非難できるでしょう.


これらは左翼が,白人とクリスチャンと異性を愛する男性達を除く,全てのグループに自分達が抑圧されていると煽る理由を説明しています.もっと抑圧された女性達,ゲイ,黒人などは,自分達を見て,米国とその価値から疎外されていると感じ,更に左翼に引き寄せられます.この事より,私は謎々を思いつきました.


Q : 一人の幸せな黒人をあなたはどう呼びますか.
A : 共和党の人


私は,例外なく,過ぎし数十年の路程を思い起こすことができます.私は,自分のラジオショーで1分間語った黒人の来訪者の全てが関わる政治的な同盟を推測しました.彼らが幸せそうなら,彼らは共和党でした.怒っていれば,民主党である事が分かりました.これは,男女の来訪者に当てはまりました.


米国は,私達は,自分達の本性と(自国のために)戦わなければならないという信仰の上に建国されたが故に,偉大な国家でした.左翼が,この国のユダヤ・クリスチャンの根本の教えを破棄しようとしているダメージを誇張する事は難しいです.それは,私達がもっとまともで幸せな人生をリードするために,そして,米国と戦わなければならないという信奉と置き換えるために,私達の本性と戦わなければならないという事です.


この置き換えは,人々を間違いなく不幸に,感謝しない,そして人間を分けるように,リードします.暴動や略奪をしている個々人のタイプ,暴動や略奪をする者達に何もしない選ばれた官吏のタイプ,米国に関する憎悪に満ちた嘘を吐き出すコメンテータや学者達,そして,毒されたキャンセル・カルチャ(=有名人や歴史的な人物を糾弾する)に妥協するツイッタの暴徒らを正確に見ましょう.


このコラムは,Townhall.comに投稿されました.



<鷹の目>
米国民の中にも,国家に敵意を抱く者達が居るということを聞く時,非常に残念に思います.自由過ぎる国家に生まれ育って住むと,ここまで,考えや思想が狂ってしまうのでしょうか.彼らは,世界には,国家権力によって,自由は元より,人権までも蹂躙され,生命の保証もないような国や地域が多々ある事も知らないと思います.米国は,自由と放縦の区別も出来ない国民の一部の堕落故に,国家も滅亡して行くような予感が漂います.


アボニムが,米国において,真の愛による家庭の実現を強調された理由がよく分かって来ます.元々,個人主義の国ですから,親と成人した子達や三世代以上が一緒に暮らすことも殆どなかったのでしょうが,都市に行けばいく程,自由過ぎる社会において,若者達から,従来の結婚は遠ざかり,自由に人生を楽しみ,謳歌するような風潮が広がったようです.片親の家庭がどんどん増えているようです.信憑性は不詳ですが,2019年のOECDのデータによると,米国の片親家庭は約28%です.日本のそれは,何と12%と報告されていました.我が国でも離婚が増えている事は,事実です.そして,片親に育てられた子供達が安定しないのも実情です.私達も,結婚した後の人生は,我慢の連続であると言われてきました.信仰の有無に関わらず,様々な状況や理由から,我慢が出来なくなると離婚するようです.本稿では,人生における最も重要な事は,「人間の本性」と戦うことであると表現されています.原理でいう「堕落性」との戦いと言えます.私達が,堕落性を脱いで,その代わりに真の愛を復帰すれば,為に生きる原動力があるから,離婚には至らないでしょう.お互いに愛し,尊敬する事で,最期まで二人で歩める筈です.そういう夫婦を見ながら,子や孫達は健全に育っていくでしょう.


従来,国や体制を批判するのは,大体左翼です.国家や体制を批判する事で,あたかも自己の確立が出来るような妄想に陥っているのです.彼らは,暴力的な破壊・略奪行為,更には,殺人をも肯定します.サタンの思想だからです.サタンは,人類始祖が,神様の実子となる事を許す事が出来なかったのです.今もって,サタンは,人間を所有しているつもりで,暴虐の限りをつくしています.神様は,全人類が御許に戻って来るのを待っておられます.真の愛をもって全ての人達を赦そうとされています.その事を分からなくしているのがサタンです.私達は国家や体制を批判するだけではなく,国家と国民が発展するように精励しましょう.
亨進ニムは今,サタン主義=共産主義に対する最後の霊的な決戦に臨んでおられます.この激戦を霊的に悟る人は,この聖戦に勝利できるように祈りましょう.



原文
https://dennisprager.com/column/leftists-blame-america-decent-people-blame-themselves/

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