サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

「ジョーンの声」


2019.5.22


「私はあなたを母の胎内に造る前から,あなたを知っていた.母の胎から生まれる前に,私はあなたを聖別し,諸国民の預言者として立てた.」….エレミヤ1:5


神様の御国に行く基準は何でしょうか.それは,自身の子供を愛する以上に神様を愛することです.神様を最大限愛さなければ,人はサタン圏を離れられません.よって,人がその妻や夫以上に神様を愛さなければ,神様の御国には入れません.サタン圏から離れつつある状態の堕落した人間がいますが,その端に留まっています.つまり,彼らはサタン圏から完全に離れてはいません.故に,人は,その父母を神様以上に愛すべきではありません.
….文鮮明,神様の御国,地上生活と霊界Ⅱ,第3巻,成約時代と理想天国


聖日礼拝において,亨進ニムは,堕胎のクリニックが,いかに日常的に,胎児を切り刻む死の収容所であるかを議論されました.1973年のロー対ウェイド事件*1で,最高裁が50州に,堕胎の憲法上の権利を認めた決定以来,米国においては,6,000万人を超える胎児達が殺されました.


これは,新しい争いではありません.古くからの闘いです.近刊予定のアボニムの見捨てられた著書は,クリスチャンの人生の価値観とローマ人のそれを比較しています.異なる宗教では,全ての事を「エネルギー」と論じています.生命の尊厳の章には,堕胎した胎児の肉を食べる異教の習慣が述べられています.堕胎と新生児の殺害は,ローマ帝国では広がりましたが,クリスチャンはそれらを認めませんでした.


2019.5.19, サンクチュアリ教会聖日礼拝



極左の「カルト」は力を欲しがります.彼らの議論は,唯物論に基づくイデオロギーです.反対すると,彼らは暴力戦術に訴えます.皆さんが極左のカルトの仲間になると,皆さんは,数百万人を虐殺し,人間を髪のない二足動物と同程度と見るようなシステムを支持することになります.中絶は,単に「細胞の塊の除去」となります.信奉者が意識しているか否かに寄らず,それは政治的なサタン主義です.


科学は,しばしば聖句の内容を証明しますが,メディアや教育界は,常にそれを報じません.ダーウィンは言いました「私達が過渡的な種(しゅ)を発見できなければ,私の理論は誤りとなる.」そして,彼の時代の千倍以上の化石を発見した150年後の今日においても,私達は,そういう種を発見していません.


星野ユミさん,イレニさんと娘さん,ハリスバーグの家族計画クリニックの前にて


「無計画の」映画において,家族計画クリニック元理事のエイビー・ジョンソンさんは,バケツの中に積まれた胎児の部分を見ると,どんなに彼女の心(知性と感情)が変わったかを証言しています.亨進ニムは,最近,マリアン・ローホンさんのインタビューを受けました.彼女は,病院の産科に務める若い看護師ですが,汚いユーティリティルームの冷たい金属のテーブルの上で,まだ生きている新生児を見つけました.スタッフは彼女に,心配しなくても良いと言いました.「ただの堕胎です.」でも,内なる声は,彼女に,その新生児を手に取って,彼が死ぬ前に,愛の言葉を語りなさいと言いました.彼女は,言いました「私は,あなたをジョーンと名付けます.そして,私は今日見た世界を語ります.私が,あなたの声になります.」彼女のストーリーは,「ジョーンの声*2」という映画になりました.


米国の保健福祉省は,中絶による胎児の器官と組織を使ったプロジェクトに,毎年1億ドル(=110億円)を遣っています.胎児の実験のために,2017年には,2千万ドル(=22億円)が遣われました.健全な政府は,亡くなった新生児の体の一部を買いますか?


クリニックの前に立つだけで,私達は,サタンの文化に対して闘えます.私達は,少数であっても,神様の目的と繋がれば,私達の活動は,想像をはるかに超えたインパクトがあるでしょう.



*1 Roe v Wade, ロー対ウェイド事件(410 U.S. 113)は,「妊娠を継続するか否かに関する女性の決定はプライバシー権に含まれる」として,合衆国憲法修正第14条が女性の堕胎の権利を保障していると初めて判示し,人工妊娠中絶を規制するアメリカ国内法の大部分を違憲無効とした1973年のアメリカ合衆国最高裁判所の判決.

*2 https://www.liveaction.org/news/the-voice-of-john-a-nurse-speaks-out-on-a-baby-born-alive-after-an-abortion/




<鷹の目>
米国におけるバイオテクノロジーへの関心と期待は,この20年ぐらい,殆ど異常な状況と言えます.大半の理系の大学では,バイテクが必須となっていると思います.それが,品種改良や先進医療,難病治療等に応用されるのならまだ良いでしょうが,得体の知れないものを創り出すような危険性はいくらでもあります.京都大学の中山伸弥先生が,iPS(人工多能性幹)細胞の培養に成功したことを発表すると,米国中の関係者は大混乱になり,実用化特許の取得に血道を上げたようですが,日本も米国には規模において劣りますが,先生方の専用の研究所を立ち上げました.日本では,まだ生命倫理が厳重に守られていますから,胎児のES(胚性幹)細胞を使った研究においても,異常な数の胎児の一部が提供されるような生命倫理から逸脱したことがないことを期待します.


亨進ニムは,妊娠(受精)から,生命であると言われます.中絶するのは,妊婦の権利(プライバシー)だという考え自体が狂気の沙汰です.それに気づかず,最高裁の判決(7対2で可決)が通過しました.中絶禁止法を違憲とし,堕胎が横行し,中絶が殺人であることも自覚できない文化は,滅びの道を辿るでしょう.二代王様が,度々話題にされて,警鐘を鳴らしておられます.NY州は,新生児を殺害しても犯罪にはならないと言います.逆に,アラバマ州は,母体に生命の危機が無い限り,中絶は認めないそうです.米国内においても,中絶に対しては,かなり温度があるようです.保守派の判事が最高裁の実権を握っているこの時期に,中絶を認めない新たな修正条項の発議が為されることを期待します.

×

非ログインユーザーとして返信する