サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

アボニムの涙(6)





6.「真の父母様」の意味


「真の父母様」という表現は,特別な個人を言うのではありません.「真の父母様」とは,神様の創造理想の中の特別なオリジナルな位置を言います.そして,その理想は,真の父母様によって完成するものでした.しかし,人類始祖の堕落のために,真の父母様の理想は実現されず,その位置を回復し,確立するために,復帰摂理が始まりました.


残念ながら,人類の不信仰のため,イエス様が4,000年の摂理の上に来られた時,彼は,花嫁を見出せませんでした.再び来られるという約束を残して,逝かれました.彼は,真の父母様の理想を達成することは出来ませんでした.


2,000年後,文鮮明師は,再臨主,そして,真の父母様として地上に来られました.彼は,若い韓鶴子氏を選ばれて,「子羊の婚姻」を勝利的に達成されました.そして,お二人によって,堕落世界において初めて,神様の血統の真の子女様達が生まれました.それは,「真の父母様」が,人類史上初めて地上に顕現されたという印です.


従って,堕落人間は,真の父母様を信じ,彼らに接ぎ木され,重生の儀式に参加することによって救いを受けられるようになります.このこと故,堕落した人類は,真の父母様を絶対的な主体として,侍らなければなりません.彼らは,真の父母様に対して,絶対信仰,絶対愛,絶対服従を実践しなければなりません.


しかし,それ以上の内容が有ります.真の父母様の中に主体と対象があります.アボニムの前に,オモニムは対象の位置にあります.オモニムは,アボニムに対して,絶対信仰,絶対愛,絶対服従を実践しなければならない.彼女は,オモニムですから,全食口のための絶対対象の位置の模範とならなければなりません.その程度も全食口より大きいものでなければなりません.


オモニムは,神様の血統を持つアボニムの種を頂いて,14人の真の子女様達を産みました.これが,オモニムの第一の使命です.そして,この使命に勝利することによって,彼女は,真の父母様の位置に上がることが出来ました.


彼女の第二の使命は,神様の血統に侍り,それを保護することです.真の子女様達は,オモニムの子女様達ですが,血統の観点から見れば,彼らは,アボニムの血統です.それは,明らかです.つまり,彼らは,天の血統を持って生まれました.オモニムは,真の子女様達の母ですが,血統の視点では,彼女の血統は,韓氏の血統です.これは,確実な事実です.韓鶴子氏は,オモニム(真の母)の位置におられましたが,血統の観点からは,彼女は,天の血統ではありません.誰かの名前の前に「真」を置けば,その人が,天の直接の血統の人になるか否かを決める訳ではありません.このため,真の子女様達の血統は,天の血統であり,オモニムの血統より高いのです.


私達は,この点をはっきり理解しなければなりません.


オモニムは,彼女の第二の使命において勝利出来ませんでした.アボニムがカイン,アベルとして立てた二人の息子さんを保護し,持ち上げることが出来ませんでした.彼女は,アボニムが,代身者,相続者,後継者として立てた息子さんを追放し,自分自身を,代身者,相続者,後継者になるように決めて,女王の位置に上げました.オモニムは,アボニムが聖和された後は,アボニムの血統を敬い,保護しなければならない位置にあったにも関わらず,彼女は,アボニムの血統を虐げ,無視して,自身が清い血統のメシアであると宣言しました.


ここにおいて,彼女はオモニムの本来の位置を離れました.しかし,韓鶴子氏が自身の位置を離れても,真の父母様の摂理そのものが,失敗したという事ではありません.


何故でしょう.韓鶴子オモニムは,一人でオモニムの位置を離れたので,オモニムの位置は空席になっています.つまり,アボニムがご自身の使命を完成し,真の父母様の位置に留まり,その位置を保って絶対主体として立っておられるので,真の父母様の摂理は失敗でも,無効でもありません.


彼女の絶対主体を否定して,自身をその主体の位置に上げようとして,絶対対象の韓オモニムは,自身が真の父母様の位置から逸脱しました.韓鶴子氏が自分の位置を離れても,真の父母様の摂理は失敗していません.


アボニムは,彼の使命を全面的に完成されましたが,オモニムの使命は,未完成が残っています.アボニムの御言がこれを証しています.彼女の主体であるアボニムに侍ることが出来ず,オモニムは真の父母様の位置を離れたため,彼女による救いの道は,もう開いていません.これは,本当に残念な事件です.


全天宙において,オモニム(真の母)の位置以上に,栄光の位置が有りますか.外的には,「真の父母様」の表現は,アボニムとオモニムです.しかし,内的には,お二人は別れていないし,一体という意味です.つまり,彼らの御言,ゴール,目的,そして,方向は完全に一つという意味です.


よって,私達が,アボニムの教えや摂理的な行いを語る時,私達は,アボニムとオモニムが完全に一体で,動かれているという信仰をベースに,「真の父母様」という敬語を使います.しかし,実際には,内において,アボニムの教えと活動が中心であり,オモニムの御言と活動は,決して中心ではありませんでした.統一家の食口は,皆この事を知っています.


しかし,アボニムが聖和された後,韓鶴子氏の目的と理想がアボニムから離れて,独立したなら,状況は更に深刻です.私達は,各自も全体も,オモニムはアボニムと完全に一体になったと信じていました.私達は,オモニムが,アボニムに対して絶対信仰,絶対愛,絶対服従の道を歩み,御自身が完成したエバであると信じていました.そのベースで,私達は,尊敬と誉と栄光をアボニムに献げ,彼と一体であるオモニムにもこれらを献げました.しかし,アボニムが聖和されてから,彼が私達に残して下さった原理,教え,そして,指示が着実に消されている状況を私達は知っています.


私達は,目の前で,アボニムの意思と韓鶴子氏の意思が一つでなく,同じでないことを知っています.そして,それらが,一つでなく,同じでないなら,実際には,彼らは離れて,分けられているという事です.彼らが,離れているのなら,悲しいことに,私達は誰に従うべきですか.言うまでもありません.私達は,アボニムに従わなければなりません.


ここに,疑問の余地はありません.飾った説明も必要ありません.「真の父母様」の名前を使う食口達を混沌(カオス)と混乱させている人達は,オモニムはアボニムと一心一体であるというプロパガンダをどんどん広げているということを意味します.実際には,彼女は,完全に違う道を歩んでおり,彼らは,アボニムを裏切った単なる天使長達です.


「初めから,私はメシア,独生女として来ました.」
「アボニムの血統は,原罪のある血統です.いいですか.」
「私は,無原罪で生まれました.」
「私は,神様です.」


韓鶴子氏は,これらの全てを公言しました.そして,私達が何年も侍って来たオモニムの理想は,今,風の中の霧のように流れて消えていきました.家庭連合が言う「真の父母様は一体である.」という言質は,彼らがアボニムのステータス(地位)や業績を悪用するための,策略以外の何物でもありません.


文亨進ニムは,韓オモニムが悔い改めて,アボニムに戻る機会をずっと与えました.彼は,彼女がアボニムを裏切った位置から離れ,カイン,アベルとして勝利した二人の息子の所に戻る道を切り開きました.そして,彼は彼女に期日を与えました.


彼は,これを全て説教の中で公開しました.それは,アボニムが直接主管される圏内における亨進ニムとアボニムの霊的な交流の深い場所からの神様の御心との対話でした.これらの説教は,アボニムからオモニムに与えられた最後通牒でした.私達が皆知るように,オモニムは対話を無視しました.


従って,特別な日に,彼は涙を流しながら,亨進ニムは,信俊ニムを正式に,後継の王子とする儀式を天に献げました.亨進ニムは,子女様達を全員,会堂の前の演壇に集めて,彼らに,信俊ニムに敬礼を献げるようにさせました.更に,彼は,妍雅ニムにも信俊ニムに敬礼をさせました.この敬礼において,妍雅ニムは,自身が彼を産んだ母であっても,信俊ニムに王として侍ることを誓いました.


このようにして,亨進ニムは,妍雅ニムに,彼女が信俊ニムに王として侍り,彼が三代王の位置に上がった時,亨進ニムがその時,例え生きておられなくても,絶対に彼の正しい位置を奪うことがないことを,公式に誓わせました.その日,会堂は,深く厳粛にして,正に涙の海が溢れていました.全員が涙を流しました.亨進ニムも,妍雅ニムも,子女様達も,食口達も涙を流しました.これを見ていたサンクチュアリの全ての兄弟姉妹達は,感動しました*1.


このようにして,李妍雅ニムが,この責任を受け,引き継ぐことによって,オモニムに与えられた責任は,彼女に移行しました.韓鶴子氏は,失敗した位置に落ちました.そして,仮に彼女が悔い改めて,神様の御心に戻っても,彼女は,個人的に文亨進ニムの母としての正しい位置に戻ったとしても,オモニム(真の母)の位置には,決して戻れません.


これは,文亨進ニムの意思ではありません.アボニムの意思です.エバの使命は,移行しました.責任を与えられた中心人物が失敗したために,移行しました.私達は,天の呼び掛けに中心人物が失敗すると,天は,その人物を再び選ぶことはないということを知っています.韓鶴子氏は,全く単純にオモニムになりましたが,彼女は責任を果たせませんでした.


真の母以上の栄光の位置はありません.そして,韓鶴子氏はそれを放棄しました.彼女は,自身を持ち上げるために,アボニムも放棄しました.彼女は,オモニムの位置を離れて,アボニムとは関係の無い所に落ちて行きました.


*1 



<鷹の目>
血統というものは実に難しいものです.サタンが,人類史を通して,人間に対して徹底的に覆い隠して,知らしめない様にしてきたものが,血統でした.アボニムは,初対面の人にも,所かまわず,血統(転換)の話をされていました.それは,人間として,一番重要な事は,血統を知ることであるからです.私達は,堕落論を学ぶことによって,初めて,私達の血統がサタンの血統であることを知りました.堕落論を公表されたアボニムは,血統の真実を解明されていたという事になります.つまり,アボニムは,神様の血統とサタンの血統の差異を熟知されていたという事です.この推論から,私達は,アボニムがメシアであられることを推察できます.


篤実な宗教家の中には,サタンが天使長であって,淫行によって堕落したことを啓示等によって知らされている人も居るようですが,血統まで踏み込んだ人,更には,重生による血統転換まで踏み込んだ人はいないと思います.私達は,ここに,アボニムの偉大さと愛の大きさを察知することができます.そして,このことを悟ったが故に,私達は,アボニムを信じ,彼に従ってきました.聖和された後も,アボニムに対する不変の精誠と侍義を保つことが大切だと思います.アボニムが聖和されるや否や,掌を返したように変遷する者となってはなりません.そして,今は,アボニムの代身者,相続者,後継者である二代王様に,アボニムに献げたのと同じように精誠と侍義を献げましょう.


妍雅ニムの固い決意の証言が公開されています.「もし,私が将来,三代王に侍らない時は,私を石打にして殺して下さい.」というものです.それぐらい,真剣に天の血統を護り,侍っていくという決意の表明です.韓氏は,アボニムの(肉的な)血統は,さほど重要ではないと言っています.天の血統を軽視しています.とんでもない暴言であり,暴挙です.旧約時代,私通は,石打で殺される社会でありながら,4人の女性(タマル,ラハブ,ルツ,バテシバ)が命を懸けて,ユダヤの血統を護りました.この女性達の命懸けの決意に通じる妍雅ニムの命懸けの決意と精誠こそが,真の母の道ではないですか.

×

非ログインユーザーとして返信する