サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

アボニムの涙(10)




10.「天の父母様」の正体


アボニムが聖和された後,家庭連合は,新しい「天の父母様」という表現を使い始めました.お独りの唯一の神様を呼ぶのに「天の父母様」という表現をどうして使うのかと,彼らに尋ねると,ずっと以前に,アボニムが「天の父母様」という表現を使ったと言いました.彼らは,映像もあると言いました.


確かに,それは事実です.アボニムご自身が,天の父母様という表現を,何回か使っておられます.しかし,アボニムが使った「天の父母様」という言葉は,家庭連合が使っている「天の父母様」という表現と,外的には同一であっても,両者の内容は完全に異なっています.


アボニムは,神様,ハナニムを父の神様と母の神様に,分けませんでした.家庭連合が使っている「天の父母様」には,天の父と天の母の両者が存在するという意味です.つまり,男性神と女性神の,二人の神様がいらっしゃるという事です.


アボニムが語られた「天の父母様」は,二神論ではありません.寧ろ,それは,真の父母様が霊界に行かれて,無形の創造主,神様に侍って,お二人の見える形によって,無形の神様を現し,それをもって,お二人が天の父母様となられることを意味しました.無形の神様は,霊界においても,見ることは出来ません.アボニムご自身は,神様は,霊界では,光として出現されると説明されました.


創造主,神様は,男性と女性の二つの属性が調和して成り立つ,主体であられます.神様は,唯一,お独りです.実体対象として表れる時,神様の二性は,有形の男女として現われます.それが,真の父母様が,神様の目に見える形として出て来られる方法です.


従って,アボニムは,真の父母様が霊界に行かれると,お二人は,神様の代身者になると説明されました.神様の外的な形として,お二人は,天地を主管します.これが,アボニムが真の父母様を天の父母様と言われた理由です.つまり,真の父母様は,外的な代身者として存在し,唯一,お独りの神様,ハナニムの男女の属性を現しています.創造主,神様が独りの男性神と独りの女性神としておられるという意味ではありません.


皆さんは,ハナニムを二人の神様に分けることは出来ません.私達は,そのようなロジックは,異端の宗教に表れることを知っています.そして,家庭連合が「天の父母様」を語る時,彼らは,天宙の中心としておられる,お独り,唯一の創造主,神様,ハナニムを排除しています.彼らは,独りの男性神と独りの女性神がおられると言っています.


私は,個人的には,韓鶴子氏の陥った,自分が神様になりたいという欲望が,その主張の背後にあると思います.しかし,神様が排除されると,サタンが自動的に,その場所に侵入してきます.この感覚で,家庭連合は,お独りの本当の神様を追放したことが分かります.神様の場所に,二神論を構築することで,彼らは,異端の神に仕える宗教となりました.


しかし,家庭連合が語るように,創造主,ハナニムが天の父と天の母としておられることを,ちょっと想像して見ましょう.この全体構想は,とても深刻な問題を巻き起こします.


神様が,独りの男性神と独りの女性神としておられたら,お二人は,お互いに愛することによって,一つとなることができるでしょう.男性神と女性神が,お互いに愛したら,完全な愛を達成できるでしょう.このような考えは,神様が,全て自分達の完全な愛に陶酔するというロジックを構築します.その愛は,永遠,不変,絶対,唯一の愛でしょう.その場合,既に完全な愛を楽しんでいる神様は,どうして人類を創造されたのでしょうか.


原理には,創造の動機が説明されています.神様,ハナニムは,御自身が愛を経験する必要があるので,人類を愛の対象として創造されました.如何に全知全能,完全な神様であっても,お独りでは愛を経験することは出来ません.愛自体は,独りで体験できるものではありません.従って,神様は,人類を愛の対象として創造されたと,原理では説明しています.アボニムは,何度も何度も,愛は対象によって体験できるものであると,私達に説明されました.


しかし,もし,神様が,家庭連合のロジックに従って,独りの男性神と独りの女性神としておられるのなら,神様は,自分達自身で完全な愛を既に体験しており,先に進んで,人間を創造する必要はなかったのです.さらに,神様は,堕落した人類を救済するために,そのような苦難の道を歩む必要はなかったのです.神様には,人類を全く愛さないことも可能でした.神様は,人類と愛で一体となる必要もなかったのです.


ハナニムは,唯一,お独りです.そして,男性格主体です.人類は,神様の対象です.初めに,神様は,愛を体験する心情から,人類を創造されました.聖書には,主は愛であり,皆さんは主の花嫁であると説明されています.これが,メシアが男性として来られる理由です.女性メシアのような記述はありません.


女性メシアは,多分ハリウッドの映画で見られます.彼らは,聖書を知らないし,原理を知りません.そして,それが偽りであっても,彼らは「多分,可能」と考えます.モーセに従って,荒野に出た古代のイスラエルは,自分達を神様から引き離して,金の子牛を拝んでいました.彼らは,荒野で倒れて,ハゲタカの餌になりました.無知は,言い訳にはなりません.


サンクチュアリ教会では,アボニムは,天地人の真の父母様であると言います.アボニムは,真の父母様の絶対的な主体として来られた方です.従って,絶対的な主体は,彼の対象を選ぶことができます.よって,私達が「真の父母様」と言う時,私達は,アボニムが中心であるという観点で語ります.


更に,私達が,真の父母様の一部の「対象的役割」について論じる時,私達は,絶対信仰,絶対愛,絶対服従の役割を論じます.アボニムが,摂理を指揮された時,実際には,オモニムとは相談されず,彼女の協力を求めませんでした.全てが,神様の御心に従って,アボニム御自身によって決定され,実行されました.オモニムの任務と役割は,絶対服従を実践して,アボニムに唯,従うことでした.そして,アボニム御自身も,天地人真の父母様として立たれました.


「真の父母宣布」においても,アボニムは,文鮮明(印)とサインされました.


オモニムのサインは不要でした.アボニム単独のサインによって,全てが完了しました.



<鷹の目>
家庭連合は,神様,ハナニムのことを「天の父母様」と称しているつもりですが,これは偽りです.アボニムが聖和された後に,俄かに流布された偽りの呼称を使う根拠は何でしょうか.アボニムが,一度,祈祷の中で,天の父母様と呼ばれたなどと言っているようですが,本稿にあるように,意味を取り違えています.アボニムの聖和の後に,神様の呼称を変える必要は全くありません.


そこには,虚偽を正当化する意図があるからです.2012.1.18の忌まわしい事象がどうしても拭えません.後継者の亨進ニムを追放し,國進ニムを放逐した韓氏と家庭連合の一連の暴挙と暴言は,全て,2012.1.18の事象と繋がっていると思います.自ら,無原罪の独生女であり,女性メシアであり,女性神であると詐称し始めた韓氏に,従う群れがあることが理解できません.原理とは根本的に異なる新しい教義を提示したという事です.


信仰の自由が保証されている限り,何を信じても自由でしょうが,自由には責任が伴います.異教を信じ,「天の父母様」と唱和し,そのように祈る程,神様とアボニムからどんどん離れて行くことは確実です.その事を納得した上で異端を信じる人は,自らの責任で,信仰を全うすれば良いでしょう.


亨進ニムを筆頭にサンクチュアリ食口が,色々な機会を通じて,韓氏と家庭連合の虚偽を訴えて来ました.もう5年になります.虚偽であることを知っている確信犯はどうぞ,ご自由にして下さい.しかし,無辜な食口達を騙している科は消せません.皆さんの良心は,誰よりも早く全てを察知している筈です.


アボニムの御言,伝統,決定事項,そして血統を守り,継承していく事が,私達統一食口の責務ではないですか.

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