サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

康賢實オモニム「善悪闘争の歴史」


2017.4.13


聖書拝読: ヨハネ8:44-45


あなた達は,悪魔である父から出た者であって,その父の欲望を満たしたいと思っている.悪魔は最初から人殺しであって,真理を拠り所としていない.彼の内には真理がないからだ.悪魔が偽りを言う時は,その本性から言っている.自分が偽り者であり,その父だからである.
しかし,私が真理を語るから,あなた達は私を信じない.


皆さん,おはようございます.


今日は,善悪闘争の歴史について語りたいと思います.


最初に,人類が,堕落しなかったならば,誰が,私達の父母になりましたか.勿論,私達は,神様の息子・娘として生まれました.堕落は,アダムとエバが,神様を中心に一体化しなかった時に生じました.その代わりに,僕,天使長を中心に一体化しました.つまり,彼らは,神様の血統を受け継ぐようになっていましたが,代わりに,僕の血統を相続しました.そして,今日,人類が神様を呼ぶ時,どんなに沢山神様を呼んでも,彼らには,事実として感じられません.


ヨハネ8:44には,あなた達は,悪魔である父から出た者であって,その父の欲望を満たしたいと思っている.悪魔は最初から人殺しであって,真理を拠り所としていない.彼の内には真理がないからだ.悪魔が偽りを言う時は,その本性から言っている.自分が偽り者であり,その父だからである.と記されています.


聖書では,私達の父が,悪魔であるとはっきり語っています.私達は,悪魔の堕落性を受け継ぎました.自己中心に生きるために,私達は,その性稟を受け継ぎ,今日の世界は,そのような恐ろしい状態になっています.私達は,自分達の中に,矛盾を内包する矛盾した存在です.そして,私達の家庭,国家,そして,世界がそのようになりました.これは,始まりがサタンであるからです.


今,神様は,本然の理想を確立するために,最初の位置にあったものを回復するために,歴史を導いておられます.神様は,これを最近始めたのではありません.蕩減復帰歴史の形で,長い間,それをなされました.


私達は,しばしば,人類が悪の代わりに,善の歴史のみで始まっていたら,世界は,今日の様にはなっていなかったと考えます.私達は,そのように考えるかも知れません.私達は,今日,多くの悪を見ます.そして,多くの人が自殺します.


世界は,どのようにして,このようになりましたか.それは,エデンの園におけるアダムとエバの堕落まで遡ります.堕落の影響が家庭,国家,そして,世界に拡大し,今日,世界の殆ど80億の人々を連れて,彼らを善の方向に変えることは,極めて難しくなっています.


アボニムは,平和と調和の世界を創るために,生涯を献げました.そして,これを果たせないで,この世を去らなければならなかったことが,アボニムには,途方もなく苦しかったに相違ありません.世界は,私達が見るように,至る所で,無数の闘争の最中です.しかし,私達は,それらの闘争において,善側が勝利していることを見ることができます.


そこで,私達は,どちらが善側で,どちらが悪側であるかということを,どのように知るでしょうか.単純に考えれば,最初に打つ側が,悪側です.初めから,最初に打つ側が,悪側でした.天宙において,最初に始まったのは善ではなく,悪でした.そして,私達は今日,その結果を見ています.アダムとエバは,勝手な事はしていませんでしたが,サタンがまず打ちました.神様は,常軌を逸した事はしませんでしたが,サタンが最初に打ちました.


歴史的に,私達は,最初に打った側が,結果として負けていることを知っています.神様は,攻撃を受ける側に立たれます.この為に,善側にいる人達は,自分の位置を守らなければなりません.私達は,神様が,多くの場合,打たれるのを忍耐しなければならないことを見ます.人が,打たれるのを忍耐して,許すなら,彼は,後に損害賠償の訴訟を起こすことができます.


私達は,天一国をそのプロセスによって創建できると思います.従って,もし,私達が忍耐すれば,勝利出来るということを知る必要があります.最後に,私達は,忍耐した結果を集めることが出来るでしょう.つまり,私達は,損害賠償の訴訟を起こすことが出来るでしょう.いつの日か,私達は,個人レベル,家庭レベル,そして更には,国家レベルまで,損害賠償の訴訟をすることができて,勝利の歌を歌うでしょう.


サタンは,攻撃する者達の先祖です.そして,神様は,そのような対立を解決する人達の側に居ます.仮に,悪側が勝っても,神様は,摂理を実行するために,更に強い人達の集団を創ります.そこで,サタンが攻撃して,物を取っても,神様は,一方では,攻撃に忍耐し,失ったものを全て,復帰することができます.


例えば,第一次世界大戦において,ドイツが開戦したことを,私達は知っています.神側は,攻撃を受けて,後に回復しました.ドイツは,その戦争で負けたくなかったのですが,天法は,先に打った側が負けるように決めていました.第二次世界大戦における日本も,真実は同様です.神様は正しい裁判官です.だから,日本がどんなに強かったとしても,敗北することは,初めから決まっていました.


今日,私達は家庭を形成し,国家を形成し,世界を形成していますが,それは,神様の願う世界でも,家庭でも,国家でもありません.アボニムは,霊界において,どれ程苦痛を感じておられ,「これは,私の考えた事ではない.」と思っておられるでしょうか.


私達は,悪魔の子孫です.つまり,私達が,どんなに霊的な訓練をしても,どんなに試みても,結果は良くなりません.私は,アボニムが熟慮されたと,他の人達から聞きました.「どうしてあの人はそのような悪い考えと気持ちを持つのか.どうしてあの家庭はそのように不和なのか,彼らはそのように生きるのか.」そして,彼は,しばしば,言われました.「私は,世界を分けて,再度,本来あるべき道に集めなければならない.」


それが,アボニムが,祝福カップルに会った時にいつも,「元気ですか.うまく行っていますか.闘っていますか.」と彼らに聞かれた理由です.私達は,人々が,調和して,お互いに不和なく住める世界を創るために,悪の入り口の前にある世界を創設する責任があると思います.


私は,1982年に,一度米国に来て,たまたま,漁網の作業をされているアボニムにお会いしました.アボニムは言われました.「私は,この網の作業をしつつ,世界では毎日,どれぐらいの人達が餓死しているかを考えます.私は,彼らに食べさせてあげたい.」


私は,自問しました.「ああ,私は,アボニムは,趣味の一種として,釣りをされていると考えました.」そう思うと,アボニムは空かさず,私に言われました.「私は,趣味で釣りをしていない.私は,こうすることで,世界の人達に食べさせることが可能です.」彼は,しばしば,一日中,世界の人達に食べさせる方法を見つけなければならないと,自問されました.彼は「私は,こうする事によって,全ての人々を満腹にできる食糧を作ることができて,人々が救いを受ける道を開く事ができる.」と言われました.


別の機会に,私は,アボニムが私の考えを読んでおられる事に気付きました.「ああ,彼はこれを趣味でされているのだ.」と私だけが自問していたからです.彼は,それを趣味としては為されませんでした.彼は,空かさずその事を語られました.私は,彼が,過去,現在,未来をご存知である事に再度気付きました.


私は,アボニムは,網を補修しながら,人々が飢えではなく,生き残るために魚粉を製造して,事業化する計画について,私に語ってくれたことを覚えています.彼が,魚粉を作るこのプロジェクトについて,度々語られたのを覚えています.彼は,「私が,世界の人々に食べさせて上げれば,とにかく,小規模でもあっても,それは,する価値がある.」


アボニムは,本当に人類の父として来られたこと,そして,彼は,万人が調和して住める世界を創設する為に,出来る事を全て試みておられることに気付きました.


今日も,アボニムは霊界にて祈っておられます.そのような世界を創設する為に,祈っておられます.それを実現するのは,私達の責任です.アボニムは,生前,実に多くの事を達成されました.信じ難い迫害を受けました.誰よりも多くの迫害を受けましたが,それにも関わらず,御業を続けられました.そして,神様のみ旨(御心)を果たすために,可能な全てを投入されました.


アボニムは,打たれて,6回も投獄されましたが,何が起こっても,神様のみ旨を果たす決意を維持されました.私達は,アボニムの精誠,献身,そして,切迫感を思い出す必要があります.私達は,地上に神様の王国を創設するために,切迫感を持って務める必要があります.


アボニムは,後継者,二代王様,そして,相続者を任命しました.今,神様の王国を設立する為に,二代王様と共に働くことは,私達の責任です.


草創期のアボニムを思い出します.彼は,大邱の小さい部屋で祈祷されました.祈祷される時,彼は泣きながら,お体を震わせていました.彼は,「神様,私は,あなたに約束しました.私が約束したことが未だできていない事を申し訳なく思います.神様,どうか私達をお助け下さい.」と言われました.彼は,神様にすると約束したことを果たすために,全力を投入されていました.


アボニムは,その世界が実現することを長く待たれました.彼には,強い切迫感がありました.私達も,この世界を神様の為に作るのに,そのように勤めなければなりません.私達は,迫害されていますが,アボニムが受けられた迫害と比べると問題ありません.私は,自分の事で,それが分かります.


その世界が,最終的に実現すれば,それがどれ程,神様の喜びとなるか,アボニムの喜びと満足になるかを考えましょう.心にこの思いを抱いて,私達はその世界が来るように,完全投入し,努力しましょう.


アボニムが,代身者,後継者,そして,相続者を任命された事は,私達の大きな喜びです.アボニムは,この御業が地上において完遂されることを知って,その道を残されたからです.


だから,二代王様と一つとなって,その世界を創建するために働きましょう.アボニムの希望と私達の希望を,アボニムの願いと私達の願いを,出来るだけ早く実現させましょう.


どうも,ありがとうございます.



ビデオ: 

23:05-59:22



<鷹の目>
本稿を読みながら,アボニムが指折り数えて待っておられたD-Day,つまり,基元節のことを考えます.その時までに,真の父母様の完成期の入籍祝福が成されると聞いていましたが,諸事情から,入籍祝福は延期され,挙行されませんでした.やがて,基元節を目前にして,アボニムが聖和されました.多くの食口は,動揺し,失望し,不安になりました.明くる年,基元節として予定されていた1月13日(天歴)に,家庭連合において,基元節と称する儀式が,韓オモニムを中心に成されましたが,そこには,二代王様の出番もなかったようです.お独り立つ韓オモニムの姿は異様でした.今,振り返ると,あれが誤った道の出発であったのかと思います.


善悪の闘争という観点は,サタンを知る所から始まります.原理を知らない立場においては,善悪の闘争という観点は不詳です.悪魔,サタンが実在するのかどうかもはっきりしない世俗においては,真の善悪の判別は難しいです.原理を知った私達も,サタンが良く分からないと,善悪の峻別が難しくなります.エデンの園において,エバは天使長に唆されて,神様のように目が開けることを望んだと記されています.この動機と状況がポイントです.聖書に記されたこの象徴的な内容は,今も繰り返されています.女性が,天使長的な存在に誘惑されて,自分の位置を離れて,堕落していくという現象は,枚挙に暇がありません.天正宮においても,2012.1に決定的な事案が生じたと聞いています.アボニムは,激怒されたと聞いています.結局,サタンは,人間の心や思考の中に分からない様に侵入してきます.常に,真理を探し神霊に触れて,知能を啓発し心霊を研ぎ澄まして,善悪を峻別しなければ,正しい道を歩むことは難しいと言えます.


無原罪の独生女=メシア=神様という暴論が登場した時に,多くの食口は,混乱したと思います.しかも,その流布は限定され,敢えて長い間,一般食口には知らされていませんでした.日本では,今年の3月に,成約摂理解説が出版されて,この独生女論が広く公表されました.限られた人達が,限定的に,独生女論を見聞きしている内はまだ良かったのですが,書籍によって公開した以上,もはや否定することは出来ないでしょう.但し,独生女論は,訪韓修練会におけるアボニムの御言の集大成に編集するような内容ではありません.アボニムの御言に贋物を加えてはいけません.全くの迷走です.通常の食口が,本書を普通に読むと,まず受け入れられないと思います.余程曲がった,人間信仰のような状態に陥っている人は,受け入れるかも知れません.家庭連合に所属する人達は,一見正しいような姿で,分からない様に忍び寄る悪神の所業を見抜きましょう.

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