サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

アンドリュー・ウィルソン 対 文鮮明(続編)


アンドリュー・ウィルソン 対 文鮮明


家庭連合世界本部のサイトに投稿された2019.12.17付けの論文



において,UTSのアンドリュー・ウィルソン教授は,真の父母様のステータスに関する冒頭のメッセージを語りました.

「父母の位置は,安定ではない.このことは,懸念の原因となる筈である.」


アボニムが聖和されてから,皆さんが「真の父母様は一つ」と言って,独生女の指導によって全てがうまく行っていると,私達を繰り返し安心させていたので,これは,家庭連合の指導的な神学者からのショッキングな自白です.


以下は,2段落に出て来るアンドリューのメッセージです.


原理の研究に基づき,私は以下の事に気付きました.つまり,御自身を神様の娘と呼んで,オモニムは実際には,御自身を低くしています.彼女の声明は,御自身を大きくするのではなく,実際には,父母の位置から子女の位置に下げています.彼女がそうする唯一の理由があります.父母の位置は,安定ではない.このことは,懸念の原因となる筈である.


真の父母様の完成期の祝福の取消


アンドリューが,2012年の神の日に行われる筈だった完成期の祝福結婚をアボニムが取消したことを引用しているので,私は,家庭連合は,アボニムの1960年のオモニムとの蘇生期の祝福と2003年の長生期の祝福では,完成期には至ってはいないという事を,最終的に認めていると考えます.


しかし,第3段階の祝福が満たされていない理由に関する正直な議論にも関わらず,彼は,高貴な理論に思いつきました.彼によれば,真の父母様の完成期の祝福は,決して行われなかったという事です.何故なら,


カインとアベルは一つになれませんでした.特に,この条件は2012年には欠けていました.そして,真の父母様は,第3段階の御聖婚を取消されました.アボニムは,生きている年長の息子で,政治的な分野の基盤を築いた顕進ニム(カイン)と,年少の息子で,宗教的な分野に基盤のある亨進ニム(アベル)が,一つになることを期待されました.しかし,ヤコブとエサウがしたように,一つとなるために,アベルがカインの自然な支持を得たにも関わらず,この二人の息子達は,相続を巡る激しい闘争に閉じ込められました.


この「カイン・アベルの失敗が,真の父母様の位置を不安定にした」という理論は,アボニムの御言と矛盾していますが,もっと根本的には,常識とも矛盾しています.カインがアベルを殺害した事が,アダムとエバの堕落の原因となったと言っているようなものです.


アボニムは,韓オモニとの関係のステータスについて,何を語りましたか.2009.7.7の彼の講演,”平和の所有者,血統の所有者”の中で,アボニムは,彼らの関係に問題があったことを示唆されました.


私が,米国を離れて,放棄したとしても,私は教材を作りました.それは,オモニムの教材であり,皆さんの教材です.もし,オモニムが出来なかったり,失敗すれば,皆さんは,「オモニム,あなたは悔い改めなければなりません.私からもう一度祝福を受けないと,あなたが生きる道はありません.」と言える筈です.


2012.3.26, ハワイのキング・ガーデンにおいて,アボニムは,何故完成期の祝福が取消されたかを説明されました.


神様は,創造を完成できませんでした.創造の個性完成が未完です.夫婦の完成が未完です.これらが,できなければなりません.


つまり,アボニムとオモニムが一つとなっていないため,完成期の祝福は挙行できなかったのです.アボニムが,カイン・アベル問題が,真の父母様の祝福を威喝していると,何処で言われましたか.
(詳細はこちらを参照して下さい).



アンドリューの「天の母」フェミニスト神学


アンドリュー・ウィルソンの観点では,韓オモニは責任がなく,完成期の祝福を取り消した失敗に巻き込まれた,受動的な犠牲です.それは,息子の失敗でした.とても都合が良いですね.


しかし,これは,アンドリューが韓国やプラハ(2016.4.8-10)などにて,教会幹部らの大きな集団に教えた「天の母」神学にフィットしています.そこで,彼は,道徳的に優位な「天の母」の思いやりがあり,慰める本性を述べました.彼女は,「恐怖に基づく命令」をして,「彼女を呪った」審判する天の父に対して,堕落したエバを抱いて,許して欲しかったのです(スライド30,29).彼は,実際に,戒めを,「子供の苦難」を唯「見ている」天の父からの執念深い「試験」として描きました.アンドリューによれば,これから,「男性の考えは」勝ち負けの感覚を作り,「サタンを倒すためには,一方が,他方に負けなければならない」ということになります(スライド34).


彼にとっては,「オモニムは,天の母として,子女様一人一人の価値を見ている」のです.本当ですか(スライド36).韓オモニが,アボニムの聖和から数週間で,亨進ニムを韓国における五つの位置から解任し,数カ月後に,彼を米国会長の位置から解任した時,彼女は,亨進ニムの価値を見ましたか.2014年に,彼女は彼に会うことを拒否し,天正宮に入れないために40人のボディガードを送った時に,彼女は彼の価値を見ましたか.


プレストン(顕進ニム) 対 アボニム


アンドリューの「アベルとしての亨進ニムは,カインとしての顕進ニムの自然な支持を得ることに失敗し,二人の息子達は,相続を巡る激しい闘争に閉じ込められました」という見解には,いくつかの事実と矛盾があります.


家庭連合は,まだ,アボニムが生きておられた2011年5月に,顕進ニムとUCIに対して,訴訟を起こしました.亨進ニムご自身が,この訴訟に着手したと,本当に信じる人が居ますか.次に,2012年9月にアボニムが聖和された後,韓オモニは,UCIに対する訴訟を止めることが容易に出来た筈ですが,彼女はそうしませんでした.事実,アボニムの聖和された後,彼女が二人の息子達が和解するように努力した形跡は何処かに有りますか.


提起された年長の兄顕進ニムと年少の弟亨進ニムの間の「相続争い」については,本当は,顕進ニムとアボニムの闘争ではなかったでしょう.アボニムは,顕進ニムに傍で一年を過ごすように,そして,彼が創り出していない20億ドルの資産の支配を戻すように要請しました.


亨進ニムは,自分で自分を任命していません.



2010年6月,アボニムは自筆で揮毫されました.


天宙平和統一本部も絶対唯一の本部である.その代身者,相続者は,文亨進である.(その位置を主張する)他の人は,異端者であり,爆破者である.以上の内容は,真の父母様の宣布文である.
文鮮明 印 2010.4.23(陽6.5)


アボニムは,生きている年長の息子,顕進ニムに何を語りましたか.2010.7.16,米国の釣り旅行の船上にて,アボニムが神山氏に語られた御言は,以下の通りです.


内的な状況は,誰も知りません.私だけが知っています.もし,君達が自分達の方法で処理すれば,結果は,水平圏にのみ留まります.全ては,神様に繋がらなければなりません.つまり,全ては,私に繋がらなければならないという理由です.しかし,誰もそのようにしたくないのです.例えば,顕進.今の所,國進と亨進だけが,私に繋がっています.ビデオ:




カイン・アベルの一体化は達成された



アンドリューは,カイン・アベルの一体化の重要性に関する有効なポイントを上げています.幸いにして,これは,アボニムが生きておられる間に達成されました.2011年6月,アボニムは,ラスベガスにて語られました.


神様は必要ありません.父母は必要ありません.長子は必要ありません.そして,三番目の息子は必要ありません.しかし,年少の息子は必要です.オモニムの為にも,亨進です.國進も必要です.二人の息子達です.2011.6.21, 訓読会,天和宮,ラスベガス,ネバダ.


1年後,聖和される3カ月前に,アボニムは言われました.



國進と亨進,この二人の息子達は,カインとアベルとして,一つになりました.2012.6.5, 天和宮,ラスベガス,ネバダ


もし,皆さんが,銃を愛する「タフガイ」の國進ニムが,年下の弟に謙虚であることを信じられないなら,ここに,彼の動画があります.涙の証,「私が,本当に年下の弟に仕えることができる理由」です.



最終的思想


家庭連合は,二人の息子の失敗を作り上げるために,彼女の主張を謙虚なものと正当化しようとするアンドリュー・ウィルソンの不確実な企てを公表する,韓オモニの「独生女」神学に関する多くの拒絶を受けなければなりません.「天宙の母」としての彼女自身の大袈裟な描写は,私以上に,アンドリューの説明を信じさせます.マタイ23:12において,イエス様が説明されました.
「誰でも高ぶる者は低くされ,へりくだる者は高められる.」


彼女の繰り返し自分を高めるメッセージは,再臨主として来られた夫,文鮮明師への愛と尊敬がなく,彼女を明確に没落させていくでしょう.彼女が排斥した二人の息子達は,アボニムの教えと伝統と血統を継続させると,彼が確かに信頼した人達です.


多くの統一食口にとって,これは,確かにショッキングであり,咀嚼するのが辛い現実ですが,兄弟姉妹達は,どんどん悩みのまどろみから目覚めつつあります.


敬具
リチャード(米国会長)



<鷹の目>
真の父母様の位置が不安定だったのは何故ですか.完成期の御聖婚が取消しになったのは何故ですか.アボニムと韓オモニが,最終的に一つになれなかったからではないですか.それを,顕進ニムと亨進ニムの不和・対立のためであったなどという暴論・妄論が良くも出せるものと思います.自らの実態を隠蔽し,責任を息子達に転嫁してはいけません.責任を果たせなかったオモニムは,その事実を認めて,公表し,正式な後継者,亨進ニムに全てを譲るべきではないでしょうか.


「天の母」のような二神論が,統一神学に正式に導入されたのでしょうか.一昨年のラスベガスにおける韓氏の講演で登場したようですが,二神論は二元論です.二元論は,例えば,神様とサタンの両立を肯定するものです.天宙の創造の前から,神様とサタンが共存したという二元論を,皆さんは受け入れますか.天の父に対して,天の母という概念を導入することは,これと等価です.しかも,二性性相の中和ではなく,対立・反駁のように説明されています.世界のクリスチャンもムスリムも,二神論など歯牙にもかけないと思います.原理から外れた虚論の流布はやめましょう.


アボニムの聖和の直後から,不穏な動きが始まり,矢継ぎ早にクーデターは遂行されました.正式な後継者が,放逐される理由も根拠もありません.韓氏を中心とした家庭連合幹部達は,一体,何を目指しているのでしょうか.アボニムの御言と伝統を埋没させて,業績も不詳にしつつあります.カトリックのような合議体制を目指しているのですか.その先には,人間的な腐敗と堕落の増長が待ち受けているでしょう.宗教団体に与する人達の脆弱さと限界を感じます.


間違っていても,赤信号を皆で渡れば良いのでしょうか.信仰は,元々,神様と個人の関わりだと思います.私達は,天に真意を問うべきです.そして,天に諭された道を行くべきです.今は,多くの食口がまどろみの中に居るのかも知れません.正邪を考えない人も居るでしょう.誤りが分かっていても,家庭連合などの組織に留まる人も居るでしょう.いずれも,アボニムの権威(保護)圏から外れていることに気付きましょう.一日も早く少なからぬ食口が,アボニムの権威圏に復帰されることを祈念します.

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