サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

ソウルUPF(天宙平和連合)の「平和サミット」は摂理か,それとも反動か


ハミッシュ・ロバートソン氏


最近,ソウルにおいて開催された,韓半島の再統一に関するUPFの上位の会議は,UK(英国)のEUへの再加盟の推進,或いは,米国のNATOからの脱退と同じように摂理的です.


アボニムは,世界の再統一の中心となる,韓半島の南北再統一の理想について,しばしば語られました.しかし,それは,神主義の原理をベースとしていました.1990年のソ連共産主義の失墜の後,真の統一主義,つまり神主義が,北朝鮮や共産世界に導入されるチャンスがありました.アボニムは,2005年と2006年に,神主義による統一を導入するために平和のメッセージも下さいました.長老派且つ保守派の李明博氏が,2008年に韓国の大統領になった時,韓半島統一の可能性のチャンスがありました.


アボニムは,2012年に聖和されましたが,その後状況は,ドラスティックに変わりました.今の韓国大統領の文在寅氏は,韓国におけるUKのジェレミー・コービン氏(Jeremy Corbyn, 労働党党首)に相当し,コービン氏よりも成功しています.文在寅氏は,民主主義を装っていますが,根からの共産主義者です.彼は,韓国と北朝鮮を再統一して,中国の影響下にしたいのです.彼は,日本と敵対し,米国を拒否したいのです.


これは,アボニムの願い,或いは,計画ではありませんでした.アボニムは,神様から,米国に錨を投じて,韓国の摂理を,世界のキリスト教の防波堤である米国に繋ぐように,啓示を受けました.それは,アボニムが1972年に渡米された理由であり,彼は,米国において,残りの人生の多くの時間と資源を投入しました.もし,彼が他の事を考えたなら,彼は中国に行ったでしょう.中国は,韓国の文化的生活と言語を,2千年間鼓舞して来ました.アボニムは,天の摂理の安全は,韓国,日本,米国の同盟に敷かれていることをご存知でした.神様の王国のキーは,イエス様によって敷かれます.孔子ではありません.勿論,マルクスではありません.


文在寅氏は,多くの韓国人が抱く潜在的な反米思想の波に単純に乗っています.日本の統治以前と統治中の半島におけるキリスト教の力が北(朝鮮)にあった事は,歴史の事実ですが,それは1945年のソ連共産主義者の略奪によって破壊されました.米国と同盟国軍のみが,朝鮮戦争において,韓国を救うことが出来ました.しかし,韓国人の米国への感謝は,朝鮮戦争以降,70年を経て,どんどん矮小化しました.今,韓国経済は,中国に深く絡んでいます.多くの韓国人は,米国ではなく,中国をメインパートナーと見ています.資本主義者且つ共産主義者である中国は,今,韓国の左翼と社会主義者を集めています.共産主義者の北朝鮮は,三人組を造れます.それは,アボニムの半島再統一のビジョンでしたか.


仮に,アボニムが聖和されてから状況が急激に変化したのなら,何故,韓鶴子総裁とUPFは,明らかな巨費を投じて,この会議を開催したのでしょうか.もし,それが,神主義の原理に基づいていないのなら,何れが真の自由でしょうか,奴隷への道を拓くことになります.韓総裁は,この数年間,亡き夫のへの言及を一貫して排除しているのに,この会議が,アボニム,文鮮明師の御聖誕100周年を祝して,開催されているのも奇異です.


有名人の名前を会議に出すことは妥当ではありません.例えば,文潘基は,韓国に居ながら,事務総長在任中に,UNをこれまでより更に減退させて,中絶と「性の権利」,無責任な自由の世界を広く認めることを制定しました.また,どうして,神様を信じていない,或いは,複数の神々を崇拝する宗教指導者達の参加を強調しますか.


韓鶴子総裁とUPFは,1990年のソ連共産主義滅亡に続く,アボニムの平和作戦の外形だけをフォローしています.彼らには,世界の現状に対して,アボニムがどのように対処されたかを理解する想像力がなく,アボニムが築かれた資源を単に,無駄にしているだけです.彼らは,常に神様の御旨に従い,神様の王国と義を求めて来たアボニムの心情に対して,明らかに内向きに向かっているようです.神様の王国,天一国は,皮相的な人気を求めることや,悪との妥協によって,創られるものではありません.


ハミッシュ・ロバートソン,2020.2.7



<鷹の目>
久し振りに,ロバートソン氏の論評が送られて来ました.韓半島の統一は,何を中心にして成されるかが重要です.南北ベトナムは,共産主義を中心に統一されました.東西ドイツは,民主主義を中心としています.韓半島は,何れを目指していますか.本稿にも指摘されているように,文在寅氏は,根からの共産主義者です.社会主義を希求し,韓国を社会主義国として,日本や米国との関わりを遠ざけて,やがては,共産主義を中心とした南北統一を目指しています.金大中,廬武鉉に次ぐ,三代目の大統領を自称しています.小生は,韓半島の南北を見ると,何時も古代イスラエルの北イスラエルと南ユダを想起します.北イスラエルは,今の北朝鮮と同様に神様を不信していました.約260年19代の王朝を経て,10部族が殲滅させられました.南ユダは,神様を信じる善良な王が続きましたが,17代目のヨシヤ王の後,三代に亘って神様を不信して,やがて王も民もバビロンに捕囚されました.今の韓国は,天の御心から離れつつあります.アボニムが提唱された神主義を中心に統一しない限り,半島の繁栄は有りません.韓国が北に迎合し,主体思想などを中心に統一した暁には,半島は完全に中共の支配下に入ります.今でも,韓国経済は,中共に大きく依存しています.韓国はGDPの約37%が輸出であって(日本は約15%),その約1/4強が中国向けの輸出と言われています.韓国に限ったことではありませんが,共産国を信用して何が得られるのでしょうか.気付いたら,経済を握られ,人と物が流入し,更には,領土まで奪われています.経済の影響は大きいでしょうが,相手国の本当の意図を見抜かなければなりません.


日本からも,この20年間,多くの企業が中共に進出して行きました(16,000社).今では,外務省に届けられている邦人の数だけでも,12万人にまで膨張しています.最近,武漢市から新型肺炎が発症しました.1,100万都市を閉鎖するという前例のない挙に及んでいるにも関わらず,今も,日本政府の渡航制限は,湖北省と浙江省の出身者及び両省に滞在歴のある人に限定しています.ここ2カ月の中共における状況を見れば,素人目にも世界的大流行(Pandemic)となる事は明白です.それでも,経済的な損失が甚大である等と言って,今でも邦人を当該地域に滞在或いは,再入国させている企業が少なくないと聞きます.国も財界も危機管理能力と緊急事態への対応能力が著しく欠如しています.本件は,安全保障の事案です.各国は総力を挙げて,新型ウィルスの拡散を食い止めなければなりません.そのために,各国が中共への渡航制限や中共からの入国制限を課すのは当然のことです.ウィルスの起源も感染経路も不詳です.中共はひた隠しにしています.国際的に禁止されている生物兵器開発の疑いが濃厚です.この際,中共は,新型肺炎ウィルスの全体像を明らかにして,世界に謝罪すべきです.そして,中共の崩壊はさておき,世界はまず,多くの中共人を助けなければなりません.米国が一早く,防疫の専門チームを派遣しようかと中共に打診しましたが,中共政府は頑なに拒否しました.やっと最近WHOの調査チームが入国して,状況を把握して,抜本的な対策を立てようとしていますが,何処まで出来るか大いに疑問です.例え,日本始め西側諸国に対して静かな戦争を着実に実行している敵国であっても,Pandemicとなれば,世界の英知を結集して,早期の終息を目指さなければなりません.

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