サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

康賢實オモニム「苦難と解放,パートⅡ」


2017.6.19



聖書拝読: マタイ 5:1-4


イエスはこの群衆を見て,山に登られた.腰を下ろされると,弟子達が近くに寄って来た.そこで,イエスは口を開き,教えられた.
「心の貧しい人々は,幸いである,天の国はその人達のものである.悲しむ人々は,幸いである,その人達は慰められる.」


皆さん,おはようございます.


今日は,前回(2017.6.16)語った内容の続きを語りたいと思います.前回は,アボニムの興南監獄における路程について語りました.


アボニムが投獄された後,平壌の食口達は全員,散っていきました.玉世賢(オクセヒョン)さんと金元弼(キムウォンピル)氏だけが,定期的にアボニムを訪ね,信仰を維持しました.特に,玉お母さんは,夫と子供達を残して,信仰を維持するために全てを諦めました.彼女は,本当に信仰の模範を示しました.彼女は,1998.12.28に聖和されました.


アボニムは,一度私に,獄中で一番難しかったのは,日誌を書く事だったと語られました.アボニムは,実際に日誌を書かれましたが,そうするのはとても難しかったのです.監獄では,毎年一回,模範囚を表彰しました,アボニムは,毎年表彰されました.


この事より,アボニムが,獄中生活を真剣に歩み,ベストを尽くされた事が分かります.しかし,彼がこうしたのは,共産党に忠誠を尽くすためではありませんでした.その代わりに,アボニムは,全人類の罪に責任を持ち,罪を蕩減することを実施されました.彼は,御自分で蕩減を払う限り,徹底的に,完璧にしたいと考えられました.


アボニムにとって,他の困難は,囚人達は毎日,感謝の手紙を書かされた事でした.しかし,彼は,そのような手紙は書きませんでした.仮に,獄中の生活が良いと書けば,それは嘘でした.また,状況が悪いと書けば,生き残ることは出来なかったでしょう.よって,彼は,手紙を書くように言われた時は,何時も白紙を提出されました.この事が,監獄当局で問題になりましたが,彼は,一番の模範囚だったので,どうにか潜り抜けました.


玉さんは,アボニムを訪ねた時,何時も,はったい粉と衣服や靴を持って行きましたが,次に行った時も,アボニムは,以前と同じ服を着て,同じ靴を履いておられたと言いました.彼は,前回持って行った物を着ておられなかったのです.彼女は,後に,獄中でアボニムに仕えた人達から,彼は実際には,これらの衣服を,刑期を終えて釈放される囚人達に与えていたことを聞きました.アボニムは,古い衣服を着続けておられました.これは,誰も出来ない大変な事です.アボニムしか出来ませんでした.


そして,1950年の夏,運命の日が来ました.6月に,韓国動乱が勃発しました,それは,北の共産主義者達の南侵によって,始まりました.その時,韓国(南)は破壊されるようでした.北韓軍は,韓国の殆どを占領しました.多くの人々が難民となり,南に移動しました.しかし,神様は,私達と共におられましたから,戦況は逆転しました.国連軍が派遣され,北韓軍をどんどん北へ追い詰めました.B29爆撃機が,興南監獄一帯を,何時間も爆撃しました.


その爆撃で,200人以上の囚人達が亡くなりました.咸興(ハムフン)市*近郊では,3,700人が亡くなりました.アボニムは,その時,彼がおられた処から,半径12メートル以内には,爆弾も,榴散弾(の破片)さえも落ちないと,神様から啓示を受けておられました.よって,アボニムは,人々に彼の周りに集まるように言われ,多くの人がそのようにして,アボニムの周りに集まった人達は,助かりました.しかし,UN軍が南から接近したので,共産主義者達は,囚人達を全員,殺害し始めました.


或る日,共産主義者の守衛達が,殺害する人達の名前を呼び出しました.そして,リストは,アボニムの直前の人で終わりました.守衛達は,リストに上げられた囚人達は,他の処に移されると言いましたが,実際には,彼らは連れ出されて,殺害されました.そして,そのリストは,正に,アボニムの直前の人で止まっていました.


しかし,国連軍は,明け方の2時に,総攻撃を掛けました.囚人達は,監獄の門を蹴破って,周りの丘に逃げ出しました.これは,1950.10.14でした.アボニムも,その日に監獄を離れ,文正彬(ムンジョンビン)と言う囚人と共に平壌に向かいました.韓国軍は,その監獄を掌握しました.


私達は,摂理的な観点から見ると,韓国動乱の目的は,アボニムを解放する事であったと言えます.それは,彼を死の収容所から救うための神様の御計画であり戦略でした.


そして,アボニムは,興南から平壌へ10日間歩かれました.そして,10.24に到着されました.最初に,彼は,玉さんの家に滞在されましたが,数日後に,他の処へ移らなければなりませんでした.


アボニムは,生涯において,何時も,一つの目的を維持されました.6回投獄されても,サタンと妥協したり,サタンに負ける事は決してありませんでした.そればかりではなく,アボニムは,何時も,天のお父様の御心情を思われ,お父様が,子女達と全てのもの,主権を失って,彼が,子女達の名を毎日呼ばれたことを思われました.アボニムは,それを理解されて,天のお父様の御心情を完璧に理解されました.


従って,天の父は,彼を助けられなくても,アボニムに感動されました.アボニムは,神様の御心情を慰め,神様が失ったものを全て復帰するために,サタンによって間違った全てのものを,正しくされる路程を歩まれました.


よって,以上が,北韓におけるアボニムに関する私の話です.


次に,アボニムが,1955.7.4に逮捕された事について語りたいと思います.


その日の数カ月前から,警察が,ソウルの奨忠洞(チャンチュンドン)地区の家を訪れ,アボニムの取り調べを始めました.彼らは,ほぼ毎日来て,アボニムや食口達に嫌がらせをしました.


信仰が完全に確立されていない人達の多くは,その間に,離れて行きました.私達は,寂しさを感じました.多くの兄弟姉妹達が教会に住んでいましたが,天は,私達を励ますために,多くの人々を遣わして下さり,私達は信仰を保つことが出来ました.当時,韓国の五大新聞は,私達の記事を大きな見出しで,毎日出しました.連日,彼らは,「統一教会はカルト,ニセ宗教,そして,異端である」と言う,大きな見出しで,記事を書きました.それだけではなく,彼らは,話しを作り上げ,記載する価値もない様なスキャンダルの内容を完全なフェイクニュースに仕立てました.


これらの事の前は,韓国で,統一教会の事を聞いたことのある人は,殆ど居ませんでしたが,これらの新聞記事の結果,韓国の万人が,僻地の人達でさえ,統一教会の名を知るようになりました.宣伝の為に,或いは,同様の報道をするのに,私達が,どれぐらいの費用を要するかを計算しようとしたら,幾らになるか想像も出来ないでしょう.


しかし,神様は,私達を孤独の中に,見捨てられませんでした.私は,特に一人の人を覚えています.その人は,国会議員であり,キリスト教会の長老でした.彼は,新聞記事を全部読みましたが,余りにも恐ろしく,自分自身を見出したいと願いました.彼は,神様に祈りました「統一教会は,何でしょうか.私は,イエス様が再臨される時が近いと思いますが,何時,彼は来られますか.」彼は,祈りへの回答を聞いたと言いました「もし,あなたが,今の韓国において,最も批判されているグループに行けば,あなたには,メシアと出会う道が開かれています.」


私達は,韓国では悪名高きものになったので,小学生でも,「統一教会」の名には,慣れました.そして,このキムサムと言う人は,通りで子供に尋ねました「統一教会は何処ですか.」そして,その子供は,彼を教会に導きました.金氏は,私達のある礼拝の時間に,証言をしました「文鮮明師は,メシアです.神様が,私の祈祷に来られて,この事を語られました.」私は,彼が,マタイ5:10を引用したのを覚えています.「義のために迫害される人々は,幸いである.天の国はその人達のものである.」そして,彼は,私達の信仰に留まると語りました.それは,今から何十年も前の事ですが,私は,昨日の事のように覚えています.


別の時に,3人の霊能者達が,韓国の南西部にある鎮(チン)山で祈っていました.彼らは,山で千日間祈っていました.そして,千日目の前夜に,神様に祈りました.「私達は,主が何時来られるかを,あなたが語って下さるように祈りました.私達は,あなたが,千日目に私達に語って下さることを確信しています.」そして,彼は,公に宣言しました.「千日目の祈祷の前夜に,神様が来られて,その場所を中心にして,世界で,凄まじい摂理が起こるでしょうと言われました.」


これらの証から,私達は,神様が本当に,私達の教会を愛しておられる事が分かりました.多くの人々が来て,文鮮明師は,貴重な方であって,神様は彼を息子として,とても愛しておられると証ました.


アボニムは,1955.7.4に,西大門刑務所に収監され,同年10.4に釈放されました.彼の「無罪」が判明しました.アボニムには,当時,何の罪も有りませんでしたが,彼は,普通の犯罪者であるかのように扱われました.彼は,他の犯罪者と一緒に鎖に繋がれて,刑務所で90日間過ごされました.


私は,アボニムが釈放された日を覚えています.私達は,とても幸せでした.彼の「無罪」が判明したという事は,アボニムには,罪がないという確認でした.天は,彼は罪がない人であり,救いを齎すために,この地上に送られた事を証されました.


当時,私達は,彼に仕え,彼を通して摂理に仕えるために再献身をしました.アボニムが刑務所から釈放された時,大層痩せておられたのを覚えています.彼は,刑務所でとても苦しまれました.アボニムが釈放された時,私達は,神様の御旨を地上で完遂するために,絶対信仰,絶対愛,そして,絶対服従で彼に従う事を決意しました.


アボニムは,北韓で2年8カ月,韓国で90日間収監されていました.私は,彼が釈放された日を覚えています.私達は,彼に御馳走をして上げたかったのですが,私達は,お金が有りませんでした.私達にできた事は,軸穂の付いたトウモロコシを持って来て,揚げて,分けて,頂くことだけでした.それが,私達が出来た全てでした.アボニムは,涙の祈りをされました.私達も,その日,涙の祈りをしました.私は,それをはっきり覚えています.


アボニムは,私達の事がどんなに誇りであるかを語られました.私達が,彼の釈放の後,彼に再会するために,あらゆる困難と苦難を克服したからです.アボニムは言われました.「今,神様の御旨を完遂し,地上に神様の王国を齎すために,一所懸命に働きましょう.」


どうも,ありがとうございます.


*: 現在,興南区域は,咸興市との合併・分離を繰り返し,現在は咸興市に属しています.


ビデオ: 

45:05-1:21:43



<鷹の目>
正に,生き地獄の興南監獄において,アボニムが,差し入れのはったい粉を食べて,新しい衣服に着替えて,新しい靴を履いておられたら,周りの囚人達は,どんな思いに立ったでしょうか.羨望と嫉妬を抱き,更には妬みや恨みに昂じたかも知れません.何時もまず,神様の御事情と御心情を第一に考え,感じられたアボニムは,父母の心情をもって,周りの囚人達にはったい粉を分け与え,新しい衣服や靴を与えられたと推察します.何時まで,生きられるかも分からないような極限的な状況においても,アボニムは,一貫して,為に生きるお姿を見せて,真の愛を示して,周りの多くの囚人達を自然に屈服させて行かれたと思います.


イエス様が果たせなかった12弟子の基台を,興南監獄において復帰されたと聞いております.孤独で実に哀れな立場に立たされたアボニムを,神様は何時も慰労して下さったと証されています.人々が,自然に,アボニムの周りに集まり,伝道されました.彼らは,啓示を受けて,アボニムに食べ物などを運んだと言われています.アボニムが満30歳の頃です.2年8カ月もの長期に亘って,生き地獄を通過されて行かれたアボニムとその一部始終をご覧になっていた神様は,どのように日々を送られたのでしょうか.アボニムは,神様に「協助しないで下さい.」と祈られたそうです.それでも,神様は何時も,アボニムと共におられ,協助されました.私達の知らない,神様とアボニムの一問一答の世界です.


西大門刑務所に収監されたのは,全くの冤罪,既成教会の聖職者達や食口達の嫉妬からでした.既存の勢力は,新たな霊的な勢力が生じると,それを素直に認められず,あらゆる誹謗中傷をして,フェイクを綴り,聖者を悪人に仕立てようとします.洗礼者ヨハネの不信により,イエス様もそのような処遇を受けられました.梨花女子大と延世大の学生達が多数,統一教会に集まり,脅威を感じた両大学の上層部の朴氏や金氏が,李承晩大統領夫人まで巻き込んで,アボニムを迫害しました.彼らは,韓国と世界のクリスチャンがアボニムに繋がる道を遮断しました.そして,最期は悲惨な道を辿りました.アボニムは,何時も,神様から保護されていた筈です.真の御父母様の生涯路程に証されている通りです.神様の御旨を地上で実現するために,生涯を公的に歩まれたアボニムに反逆した人達の末路は悲惨でした.


今も,同じだと思います.アボニムが,日々指折り数えて,待っておられたD-Dayを迎えることが出来なくなったのは,何故かよく考えましょう.端的に言えば,御父母様が一体になれなかったからです.何時も,書いているように,完成期の入籍祝福は延期されたまま,アボニムは,2012.9に聖和されました.翌年2013.2に,家庭連合において,基元節が挙行されましたが,それは,韓オモニムがお独りで登場された実に不思議な光景でした.アボニムがご聖婚をされなかった限り,計画は未達であったと皆が感じた筈です.その後,急速に,様々な異変が生じ,私達には,分からない事ばかりでした.そして,神様の呼称が変えられ,天一国歌も変更されていました.2014.7頃から,韓氏は,無原罪の独生女を唱えられたようですが,暫くは極秘とされていたようです.あり得ない事です.皆さんはそう思いませんか.また,最近,決定的な書物として,韓オモニムの自叙伝「平和の母」が韓国で刊行されたようです.言質は,取り消すことが出来るかも知れませんが,書籍は残ります.新しい自叙伝に,真実と真理が記されている事を期待します.

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