サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

銃反対の左翼は,ブレット・カヴァノフ判事のノミネートに激怒する


2018.7.11


銃反対の左翼は,全体が動揺し始めました.

昨夜,トランプ大統領は,ブレット・カヴァノフ氏(州判事)を最高裁にノミネートしました.そして,リベラルな左翼は,今完全に喪に服しています.


コネチカット州の民主党上院議員,クリス・マーフィー氏は,今日のことに嘆き悲しみ,歯ぎしりしていることでしょう.彼は,昨夜ツイッターに投稿しました.


 ブレット・カヴァノフは修正第二条の真の急進派です.彼は,銃の禁止攻撃は違憲であ
 り,法曹の主流から外れており,アントニン・スカリア判事*1の踏襲からもかけ離れ
 ていると信じています.


事実,マーフィー上院議員は,一面では正しいのです.(リベラルな保守派の尺度による)初期の分析では,カヴァノフ判事はスカリア判事を支持していました.さらに,ネイル・ゴーサッチ判事*2を支持しています.


カヴァナフ判事が銃支持者であり,アンソニー・ケネディ判事*3に代わって,さらに大きな改善を成すことは明らかです.でも,彼は銃支持の最終ランナーとは言われていません.


それは,サード・サーキット(巡回裁判区)*4のトーマス・ハーディマン判事かも知れません.彼は,修正第二条は建国の父達の時代にだけあったように制限するためのルールを準備していたようです.


でも,カヴァノフ判事の銃に関わる最も重要な判決(HellerⅡ)は,ワシントンが決定した半自動銃の禁止が,恣意的であり不法であると,異議を申し立てたことにあります.


実際,彼の異議申し立ては,とても適格ですから,GOAのその後の法的な申し立ては,彼の申し立てをモデルとして,支持してきました.


一方,カヴァノフ判事は,銃保持者の防衛行為において,防衛者は,自動銃が自動的に発砲することを知らなければ,その使用によって,30年の禁固刑に服す必要はないと,正しく解釈しました.


カヴァノフ判事は,米国市民の優勢的な意見,つまりGOAの政治的な場での声を,支持しています.


憲法学者達は間違いなく,賛成できない意見を探し回っています.完全な判事はいません.考えて下さい.クラレンス・トーマス判事*5が最高裁における最も保守的な判事であることは,ほぼ満場一致で認められていますが,アントニン・スカリア判事,彼も良かったのですが,クラレンス・トーマス判事の左にいます.


全員の見解です.カヴァノフ判事の銃に賛成する投票(HellerⅡ)*6において,私達は彼の記録を注意深く見る必要があります.そして,銃に直接関係のない問題のあら探しをすべきではありません.


従って,私は再度言います.ブレット・カヴァノフ判事はケネディ判事を超す,大きな進展です.


Hellerの判決の54ページを記憶しましょう.修正第二条から成る確かな銃規制法の見解がありますか?


法律学者達は,このページは,アントニー・ケネデイー判事の票を「買う」際のプライスであると言いました.そして,Hellerの投票において,5対4の過半数を得ました.


彼は,去りました.彼の引退を嘆く人はいません.


有難いことに私達は,修正第二条を司法の場に出す本当のチャンスを得たようです.そして,実際に,判例集に記された違憲な法律を廃案にする将来の判決に着手できるのです.


皆様に関わる上院議員が,ブレット・カヴァノフ判事を最高裁判事にノミネートするよう働きかけて下さい.
http://So please urge your Senators to support the nomination of Brett Kavanaugh for the U.S. Supreme Court.


自由と共に
常任理事 エリック・プラット


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<訳者注>
*1 Antonin Gregory Scalia判事,レーガン大統領の任命により,1986-2016の間,最高裁陪席判事を務めた.
*2 Neil McGill Gorsuch判事,Scalia判事の後任
*3 Anthony Kennedy判事,元最高裁判事,2015年6月26日,同性婚を合憲とし,州法で禁じることを違憲とする判決を下した.2018年7月末に最高裁判事を引退する予定.
*4 デラウェア州,ニュージャージー州,ペンシルベニア州東部における巡回裁判区      
*5 Clarence Thomas判事,最高裁の陪席判事であり,1991年10月23日に就任.保守的な判断傾向が強い.
*6 HellerⅡ,コロンビア特別区の特別警察官ヘラーは,自宅で所持することを希望していた拳銃の登録を申請したが,特別区はこれを却下した.同人は,修正第二条を根拠として,市による拳銃登録の禁止,家庭における無許可の火器の携行を禁止するという点での許可取得義務,及び,家庭において作動可能な火器の使用を禁止するという点における引き金止め装着義務の執行を禁止することを求めて,本件訴えを提起した.コロンビア特別区巡回区控訴裁判所は,修正第2条は,火器を所持することについての個人の権利を保護しており,ワシントン市による拳銃の全面的禁止,及び家庭において自衛のために必要な場合であっても,火器を作動不可能な状態にする義務は,かかる権利を侵害するものであると判断した.


<鷹の目>
GOAは,直接ブレット・カヴァノフ判事を支援できるように,掲載したサイトを開設しています.米国民なら,だれでもアクセスして,支持を表明することができます.


米国の最高裁は,4人の保守派によって,辛うじて守られているようです.レーガンやブッシュ大統領がノミネートした人達が判事を長く勤めています.クリントンとオバマ大統領が,それぞれ,二人ずつリベラル派の判事を入れました.トランプ大統領は,保守派のニール・ゴーサッチ判事をノミネートしましたが,上院がもたつき,1年以上かかって就任しました.引退するケネディー判事の後任として,保守派のブレット・カヴァノフ判事が今回,ノミネートされています.カヴァノフ判事が就任すると,保守とリベラルの比は,5対4になります.保守派の復権を期待しましょう.なお,ケネディー判事(中間派)らによる同性婚の合憲判決(2015.6.26)はとても残念なことですが,現行の流れは,5対4で多数派を得たようです.


今回,トランプ大統領がカヴァノフ判事を最高裁判事に推挙したことは,銃支持派にとっては,大きな進展となり,銃反対派にとっては,とても不都合なことになるでしょう.そして,GOAやNRAの活動領域も拡充されることを期待します.なお,クラレンス判事の先祖は,アフリカから奴隷として連れてこられたのです.その後孫が,最高裁の保守派の最重鎮となっていることに,米国のキャパシティーを感じます.

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