サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

マリー・コー氏 "英国を再び偉大な国に"


2018.7.16


神様の御言葉を読んだ時,士師記20章の聖句に注目しました.事件は,ギブアという町で,ベニヤミンの族長達が,ならず者達が女性を強姦し殺害した重大な事件に関与したことでした.イスラエルの長老達に報告が届いた時,彼らはこれらのならず者達を一掃することを決議しました.しかし,ベニヤミンの民は応じなかったのです.その代わりに,彼らは,倍返しにして,犯罪を非難してきたイスラエル民族と交戦することにしました.


程なく,戦争は広がり,イスラエルが勝利し,ベニヤミンは多くの兵士を亡くしました.


士師記19:30には,「イスラエルの人々がエジプトの地から上って来た日から今日に至るまで,このようなことは決して起こらず,目にしたこともなかった.このことを心に留め,よく考えて語れ」とあります.


イスラエルは自分たちの命のことを度外視して,対処しました.彼らは,社会への脅威を認識し,自分たちの手で対処し,神様を信じる戦いを起こし,戦いに勝って,正義が勝ちました.ベニヤミンの宿営を打ち破った勝利の後は,不品行に陥るものはなかったと想像します.


それは妄想です.問題がもっと深刻化することが多いです.国内テロの後では,暴行が増加し,急激なギャングが成長し,人身売買が横行します.英国やヨーロッパでは,犯罪行為の核心を撲滅することに,怯む動きが出ています.勿論,他国においても,このような残虐行為への免疫がある訳ではありません.特に,犯罪発生率の高い第三世界やテロ攻撃が歴史的に蔓延し,戦争による破壊が続いた中東においては,なおさらです.全て同じです.私達は,人々と政府は同じ質問をすると予期します.「私達は何をすべきか? 誰が言い出すのか? 」多分,物事はもっと複雑になっています.特に,今日は,自己防衛反対の傾向があります.


「検問のない国境」政策は,60年前から行われてきました.ヨーロッパの自由化運動の制度は,ブルーカラーの人達が,工業地域において,比較的簡単に国境をまたがった仕事を一時的にすることができるようになりました.特に,第二次大戦の後,技能労働者が必要になり,国境の保安は軽視されました.私達が,今日知るように,ヨーロッパ経済共同体(EEC)はすぐに,1957年に設立されました.後に,1992年にはヨーロッパ連合(EU)になりました.


経済成長は良いことのように聞こえますか? 私達は今,豊かに暮らし,ハイテクの多文化社会が広がっていることに対して,EUに感謝しています.そして,何故私達は仲良くできないですか? 何故暴力があり,犯罪があり,憎悪があるのですか?


大量移民やEU内における国境警備がないことと「シェンゲン圏*1」,さらにヨーロッパ圏外との国境規制が弱いことによって,犯罪者やISIS*2の元メンバーが自由に,ヨーロッパの中心部の経済難民となり,戦争によって国を破壊された人達が非難所を求めて入国しています.現在,3000人を超すイスラム聖戦士達が英国に住み,英国で生まれた市民と等しい権利を保持しています.実際には,彼らの多くは,UK(英国)における「ポリティカル・コレクトネス=政治的に正しい言葉遣い」のフィーバーによって,英国生まれの市民より,もっと多くの権利を保持しています.そして,ヘイト犯罪政策は,大衆がイスラムと彼らのさらなる権利の要求に不満を言うことを防止しています.


その結果,投げやりな政策と国を挙げての大量移民政策の最悪の組み合わせから,異民族と異宗教間の緊張が増大し,仕事の増加に衝撃を与え,犯罪発生率を高めています.現在,ロンドンの殺人発生率はニューヨーク市のそれを上回っています.近年で初めてのことです.薬物の急増,ギャングの成長,ナイフによる攻撃,テロ攻撃,バイクによる子供の人身売買などの組織的犯罪が全国で増加しています.実際,状況はコントロールの範囲を超えていますから,警戒するグループは,自分達の手で夜間自警隊を結成して,警察が手薄な所を回っています.厳しい予算削減によって,警察の力は,法と秩序の保安において不十分となりました.国内の犯罪がうなぎ上りになっていることは驚きでしょうか? そうではありません.特に,ジョージ・ソロスのような億万長者が,ヨーロッパへの「イスラム移民」の自由な活動を助長するために,EUに100億ユーロを投資するように促せば,年間100万人ぐらいになります.彼らの計画では,2050年までに,アフリカの各地から,5600万人の移民がヨーロッパに流入することになると,EUとUN(国連)が認めています.この政策は,国際移民機構,国際移民グループ,世界銀行,アフリカ-EU提携,アジェンダ21/2030のようなグローバリスト組織が支持しています.


リチャード・フォン・コーデンホーブ-カラーギーの試算では,「カラーギーのヨーロッパのための汎ヨーロッパ」として知られていますが,彼は,ヨーロッパ連合によって,ヨーロッパの諸国がどのように自己決定権を失い,終焉を迎えるかと言っています.カラーギーは,バロン・ルイス・ドゥ・ロスチャイルドや銀行家のマックス・ウォーバーグらと共に,このプロジェクトを実現しました.カラーギーの計画は,多量移民を強制し,ヨーロッパの白人との文化的同化を試みようとしています.彼は,これらの内容について,1920年代に「プラクティシャー・イデアリスムス=実用的観念論」を著述しました.


カラーギーは「ヨーロッパ人は将来,混血民族となる.今日の諸民族と階級は,空間(国家群),時間,偏見がなくなることによって消失する.将来のユーラシア(欧亜混血)とニグロ(黒人種)の(混血)民族は,外見が古代エジプト人に似ていて,その個性の拡散によって,人々の拡散に置き換わる」と言っています.


彼はまた,この計画は,「貴族の血族とユダヤ民族」の民族的,精神的優位性によって,一機に進むと言っていますEUの創設者達は,国境規制問題やそれに関わる犯罪の解決策を考えていなかったことは明白です.


「移民交換」計画という強制的な大量移民は,国境がなく,言論と思想の自由も自己防衛の手段もなく,最終的にはクリスチャンの価値を葬り去るような国際的な世界秩序が出現するための踏み台です.このような体制を支持する者達は,真の人権を持続しない複合文化世界を信じているような政治家や教育者によって,指導を誤ったのです.それは,幻想です.決して,機能することなく,自己破滅するように計画されています.


トランプ大統領は,今月英国を訪問した時,移民について,次のように語っています.「サンドハースト(王立陸軍士官学校)の男女が私に個室を見せました.20年前にはなかったものです.文化を変えています.ヨーロッパにとってもマイナスです.私は,メルケル首相とは良い関係ですが,(大量移民は)ドイツを損ね,ヨーロッパの他の場所も損ねます.不要であっても,政治的には正しいことを言うべきです.しかし,私は声を大にして言います.自分達のことを見つめた方が良いです.文化を変えているのです.多くのことが変わっています.教会なども…嘗て,困難に陥ることのなかった,問題のなかった諸国を見るべきです.とても悲しい状況,不幸です.私は,大量移民がヨーロッパにとって良いとは思いません.そして,米国にとっても良いとは思いません.」


私は,自由なヨーロッパを信じます.あらゆるプロパガンダ(宣伝やデマ),「罪悪感」やバッシングの汚名などに対して関係のない英国であることを信じます.ヨーロッパには,驚異的なクリスチャンの遺産があります.そして,全ヨーロッパ人が誇る消滅することのない深い愛国心の基調があります.私は,生き残るために,犠牲と血と汗と涙を分かち,正当に流す意思のある人々を信じます.皆さんの聞くべき権利を表明して下さい.ここは皆さんの国土です.自由とあなた方の意思を語る権利を表して下さい.それは,あなた方に神様が与えた権利だからです.言論の自由がなければ,あなた方はもはや奴隷です.士師記の中の男性が言っています.「私達は何をすべきか? 誰が言い出すのか?」


それは私達です.彼らの行動の有無に対して,私達は政府に責任をもった者達です.全てが失われた訳ではありません.この船を戻して,国のために何かをしたいと願う立派な人達がいます.少数ですが,テロに立ち向かう退役軍人達やフットボールをした厩務者達,英国ファーストです.地方の教会にコンタクトできます.イギリス独立党*3のリーダー,ジェラルド・バートンとナイジェル・ファラージを支持できます.欧州議会議員*4にコンタクトして,あなた方の意見を言いましょう.ジェイコブ・リー・モグ,ボリス・ジョンソンやディビド・ディヴィスに手紙を書きましょう.英国のヨーロッパ連合からの離脱に熱狂的なパーソン卿に書面を送りましょう.これらの人達はあなた方とあなた方の国に奉仕するのです.他に道はありません.オンラインのチャンネルを立ち上げましょう.あなた方の独創的な能力と技能で,あなた方の好みに合う慈善を始めましょう.独創的になりましょう.私達全員が,この巨大であっても対処しなければならないことに対処すれば,英国を再び偉大な国にするチャンスへの戦いに挑むことができます.


ウィンストン・チャーチルの言葉です.


殺傷によらず容易に勝てる時に,また勝利が確実で,費用もあまりかからない時に,あなた方が権利に対して戦わなければ,あなた方に反対する全ての変な者達と戦わざるを得なくなり,生き残るチャンスも危うくなります.さらに悪いケースもあります.勝つ見込みが全くなくても,奴隷となって生きるよりは死んだ方がましだから,戦わなければならないことになります.


*1 Schengen Area: 1985年に署名されたシェンゲン協定が適用されるヨーロッパの26の国の領域.シェンゲン圏では渡航者が圏内に入域,または圏外へ出域する場合には国境検査を受けるが,圏内で国境を越える際には検査を受けないことになっており,単一の国家のようになっている.

*2 ISIS, isis, イシス,アイシス,イーシス, ISIS - イラクとシリアで発生したイスラム過激派組織で,ISIL や IS,ダーイシュ,「イスラム国」と呼ばれることもある.なお ISISは,“Islamic State of Iraq and Syria”(イラクとシリアのイスラム国)の略称を由来としている.


*3 イギリス独立党.(UK Independence Party,: UKIP, ユーキップ)は,欧州懐疑主義を掲げるイギリスの右翼政党.連合王国独立党,英国独立党とも訳される.イギリスの欧州連合からの脱退を主な目的としている.イギリスは再び,直接かつ唯一イギリスの有権者が責任を負う議会によって,有権者の必要に応じて定められた法律によって支配されるべきだというのが党の基本理念である.


*4 MEP, Member of the European Parliament,欧州議会議員,欧州連合で直接選挙が行われて組織される立法機関である欧州議会を構成する議員.欧州議会議員は欧州連合において各国議会の議員と同等の機能を持つ.



<鷹の目>
日本のマスコミは,トランプ大統領の断片的な言行しか報じませんから,彼の真意がよく分かりません.メディアは意図的にそうしているのでしょう.トランプ大統領は,元々経営者であって,政治や外交のことは知らないとか,何を言い出すか分からない.米国を孤立させている.等々,識者からも不評を沢山聞きます.しかし,この訪英の際のメッセージを読むと,彼の真意が見えてきます.彼は,グローバリストと呼ばれる集団に挑戦しています.何故,G7やEUと対峙し,あえてNATOとも揉め事を起こしていますか.彼は,既存体制の中に潜む大きな悪と対峙しているのです.彼の方法は確かにぶっきら棒です.それが「独創的=creative」なのではないでしようか.相手をまず恫喝して,揺さぶりをかけて,その後でち密な交渉をして,有利な結果を出す.これは欧米のビジネスマンの典型ではないですか.


トランプ大統領が,英国国民への熱い思いを訴えていることが分かり,目頭が熱くなりました.日本も安易に移民を受け入れることは避けなければなりません.例えば,移民が日本に住んで国籍を取得しても,日本への愛国心がありますか.むしろ,母国への愛国心が残っているでしょう.そういう人達が数百万人いても,その中にこの国を守る人がいるでしょうか.有事になると,移民は暴徒となりかねません.そのために,多量の移民を送り込もうとしている国があるのです.短期的な視野から,安易に移民を受け入れるより,長期的な視点に立って,様々な政策で,少子化を食い止めることの方が遥かに重要と思います.

×

非ログインユーザーとして返信する