サンクチュアリ週刊ニュース

主に,米国サンクチュアリ週刊ニュースの和訳です.

「復帰原理を破壊する独生女論」

              Stone Garden at Cheon Il Goong Palace


2020.4.1のニュースに添付


J.H.朴さんによるビデオの筆記,リチャード・ムーアさんによる英語表記,https://www.youtube.com/watch?v=5-HtKuLmn9w
(2019.12.21)


統一食口の皆さん,こんにちは,これは,金ジョンスクによる統一運動の事実確認です.


私が,既に何度か皆さんに,ビデオで,独生女論の真実について説明しましたが,私はもう一度,独生女論は独生女教の教義であり,アボニムの御言と原理とは全く異なるものであることを強調したいです.


今日私は,独生女論が,どのように創造原理と復帰原理を破壊したかを,簡単に説明します.


従って,今日のビデオのタイトルは,「復帰原理を破壊する独生女論」です.


まず最初に,アボニムの御言(107-90)を思い出しましょう.そこで,彼は,創造原理と復帰原理は同じであると私達に教えています.彼は,復帰摂理は,再創造の摂理であると言われました.


アボニムは言われました.神様は,アダムを独生子として,主体のパートナー(相手)として創造されました.その後,神様は,アダムの肋骨を取って,エバを独生女として,対象のパートナー(相手)として創造されました.


そして,肋骨を取ってエバを創造されたというのは,文字通り,エバを肋骨から創造されたのではなく,実際には,アダムがエバの創造と完成に責任があったと言う意味でした.(405-209)


この御言はとても重要です.何故なら,これは,神様が人間を創造されて,アダムとエバが堕落した後の復帰摂理を導いて来られた原理を示しているからです.(107-90)


アボニムは,神様は最初にアダムを創造され,アダムの肋骨を取ってエバを創造されたと言われました.同じように,復帰の順序は,神様がアダムを最初に復帰しなければならず,その後,エバを復帰しなければなりませんでした.(230-120)


アダムの復帰は,神様の責任でした.(30-211) アボニムは言われました.神様は,堕落の血統の父親の精子を復帰されました.つまり,原罪のある一人の人です.そして,原罪のない一人の男性を復帰されました.(288-131)


そして,アボニムは,同じように,エバはアダムの肋骨を取って創造されたと言われました.つまり,創造原理では,アダムはエバを完成させる責任がありました.原罪のある最後のエバの血統を復帰し,彼女を完成させることは,復帰された最後のアダムの責任です.(139-311, 19-331)


人間始祖のアダムとエバが堕落した後,神様が復帰された最初の独生子は,イエス様でした.アダムの後,イエス様は,神様の血統の下で,無原罪で生まれた独り子でした.母の胎内における復帰によって,無原罪のイエス様を産むのは,神様の責任でした.(2-60)


アボニムは,これが,復帰原理でしたと言われました.旧約聖書における,最後のアダムとして来られる方,救世主,メシアに関する預言は,この復帰原理を証しています.


そこで,イエス様の奥様となるべき最後のエバは誰でしたか.聖書には,イエス様の奥様の事は,全く記述がありません.しかし,アボニムは,イエス様の奥様となるべき方は,ザカリアの娘か,もしくは,ザカリアの八親等以内の女性*1であったに違いないと言われました.(33-101)


そして,アボニムは,胎中の復帰の過程を経ないで,誰かが無原罪で生まれることができる原理はなく,よって,これが,イエス様によって成されたに違いないと言われました.(140-150, 38-68)


即ち,イエス様の奥様は,イエス様と違って,原罪を持って生まれたのが原理でした.ここで,イエス様の奥様は,原罪を持って生まれ,特別に予定された女性ではなかった事に注意しなければなりません.


神様がアダムを創造されて,アダムはエバを完成させなければならなかったのと同じように,神様が,イエス様を無原罪の人として復帰されるならば,イエス様が一人の女性を選び,彼女を復帰するのは,復帰原理です.(139-311, 19-331)


結論として,イエス様が,奥様となるべき女性の血統を復帰し,彼女の原罪を除いたのが復帰原理です.


しかし,マリアとザカリアは,イエス様とその女性を会わせる機会を作り,彼女と結婚させる事ができませんでした.(219-66)


イエス様の奥様となるべき一人の女性が居たとしても,ザカリアとマリアは,イエス様のご結婚に反対しました.(277-210)


従って,イエス様は,真の父母様と真の家庭の理想を満たす事が出来ず,十字架で亡くなり,復帰摂理は延長されました.これは,私達が,アボニムから教わった事です.(36-255)


しかし,アボニムのこれらの御言に反して,独生女,韓鶴子氏と独生女論の世界的な権威,金振春教授は,奇妙な理論を提唱しています.


彼らの主張では,イエス様の奥様となるべきであったザカリアの娘は,マリアとザカリアが責任を果たさなかったため,原罪を持って生まれたと言っています.


彼らは,無原罪の女性が生まれていなかったため,イエス様は,ご結婚ができなかったと言います.独生女論の主張は,アボニムの御言と異なるばかりか,重大な矛盾があります.


第一の矛盾です.独生女論によると,イエス様の奥様となるべきであった女性は,無原罪で生まれる筈でしたが,マリアとザカリアが責任を果たせなかったため,彼女は原罪を持って生まれたと主張しています.


そこで,マリアとザカリアは,その女性が無原罪で生まれるために,どのような責任を果たさなければならなかったのですか.


原罪は,人間の責任で除く事が出来るのですか.勿論,独生女論は,この点について,更なる説明はしていません.


第二の矛盾です.彼らは,原罪を持つ筈でなかったイエス様の奥様となる候補は,生まれなかったので,イエス様は,ご結婚が出来なかったと言っています.これは,イエス様は,初めから,結婚されるお相手がいなかったと言う意味です.それは,また,イエス様は,生まれた時から,真のご家庭を創ることも,真の父母様になる事も出来ない運命であった事を意味します.


彼らの結論として,イエス様を中心とした復帰摂理は,最初から失敗する予定であったという事です.これは,重大な矛盾です.


独生女論をもっと詳しく見ると,独生女,韓鶴子氏と金振春教授が,この矛盾した論理を主張している理由が分かります.


この主張は,2000年前に生まれる筈であった無原罪の独生女は,韓鶴子氏そのものであり,アボニムは,原罪をもってお生まれになったと言っています.無原罪で生まれなければならないイエス様の奥様は,韓鶴子氏自身であるという主張を合理化するために,このような愚かな主張をしています.


そして,2000年前に,無原罪の独生女が生まれなかったので,独生女の最初の降臨は,6000年の後の1943年であり,それは,他でもない韓鶴子氏であり,更に彼女は,再臨主の候補の一人として,文鮮明師,アボニムを選ばれて,彼の血統を復帰して,彼を救ったのです.これが,彼らが主張したかった事です.


これは,アボニムの御言と全く異なります.アボニムの御言によれば,独生子,イエス様は,神様が責任を果たす事によって,無原罪でお生まれになりました.そして,イエス様の奥様は,原罪を持って生まれました.


イエス様は,彼の奥様の血統を復帰し,彼女の原罪を除く人でした.アボニムの教えによれば,イエス様を中心とする摂理は,失敗のため,再臨主を中心とする摂理に延長されました.


摂理の中心が,アダムからイエス様に移行し,その後,イエス様から再臨主,文鮮明師,アボニムに移行した事を信じるのは,原理における信仰です.これもアボニムの教えです.


アボニムは言われました.神様は,アダムの創造とイエス様の復帰に責任を持たれたのと同じように,再臨主,文鮮明師,アボニムを産んで復帰されたのも,神様の責任でした.(41-28)


アボニムは,再臨主のご誕生の原理が,イエス様のご誕生の原理と同じであっても,彼は,イエス様の御誕生のための復帰摂理の基台の上にお生まれになったので,再臨主,文鮮明師,アボニムは,胎中での血統の復帰の過程が不要であったと言われました.(502-154)
そして,御自身は,無原罪で,イエス様の血統よりも優れた血統に,実際にお生まれになりました.(563-287, 502-154, 原理講論196頁)


これを信じるのは,統一家の信仰です.イエス様の奥様が,原罪を持って生まれたのと同じように,再臨主,文鮮明師,アボニムの奥様は,原罪を持って生まれました.アダムがエバを完成させなければならなかったように,再臨主が奥様の血統を復帰し,彼女を完成させなければならなかったのは,復帰原理です.


再臨主の第一の奥様は,崔先吉氏でした.アボニムは,韓鶴子氏が生まれる前に,彼女と婚約されて,霊界の導きに従って,彼女と聖婚されたと言われました.(37-56, 49-154, 562-231) その時,独生女は1歳でした.


しかし,崔先吉氏は,責任を果たすことが出来ず,アボニムは離婚されました.アボニムは,もし,崔先吉氏が責任を果たしていたら,彼女は,統一家の真の母になり,独生女となっていたと言われました.(337-18, 319-218, 427-35)


アボニムのこのメッセージは,独生女或いは真の母となる女性は,神様によって決められるのではなく,再臨主によって選ばれる,そして,彼は,彼女の血統を復帰し,彼女を教育し,完成させるという事を意味します.言うまでもなく,崔先吉氏は,原罪を持って生まれました.


再臨主の奥様の第二の候補は,金明煕氏でした.でも,金氏は責任を果たせず,真の母になれませんでした.(407-46,47)


金明煕氏も,原罪を持って生まれました.


韓鶴子氏,独生女は,真の母になる第三の候補でした.(37-56)


アボニムは言われました.彼は,韓鶴子氏,真の母の第三の候補を祝福されて,彼女の血統を復帰し,彼女を教育するために多大な努力をされました.(585-183)


そして,彼は,韓鶴子氏(独生女)は,堕落の血統に生まれたと言われました.(461-26, 553-204)


アボニムの御言選集「文鮮明先生御言選集」の何処にも,彼女が無原罪で生まれたと言及された御言はありません.


結論です.韓鶴子氏,独生女と金振春教授が提唱する独生女論は,「再臨主の候補の一人,文鮮明師は,原罪を持って生まれた.独生女は無原罪で生まれた.韓鶴子氏,独生女は(原)罪がなく生まれ,原罪のあるアボニムを選んで,結婚によって,彼の堕落した血統を復帰した」と主張しています.


韓鶴子氏によるこの独生女論は,復帰原理を歪めて作られた異端の教義です.アボニムが教えて下さった創造原理とは,異なっています.もっと正確に言えば,独生女論は,アボニムの御言の真逆です.そして,アボニムの血統を否定するだけでなく,神様の血統も否定し,破壊する悪魔の教義です.


これは,金ジョンスクによる統一運動の事実確認です.



*1 : 例えば,高祖父母の玄孫やはとこの孫が八親等になります.日本の法定親族は,六親等までです.


<鷹の目>
このビデオが,YouTubeで放映されたのは,2019.12.21です.その後,英文のテロップが付けられています.


今更の観は有りますが,独生女論は,アボニムの解明された原理を否定する虚構であり,原理を破壊する暴論です.独生女論によると,韓鶴子氏は無原罪で生まれ,アボニムの原罪を聖婚によって除いたという事です.私達が,教わった事の真逆,逆さまです.家庭連合に居る人達は,こんな異端を受け入れるのですか.小生は,無原罪独生女を聞いた時に仰天しました.
アボニムには,真の母となる候補が少なくとも三人居ました.という事は,本稿にもあるように,アボニムが真の母となるべき女性を選ばれたという事です.残念ながら,真の母になる道は余りにも厳しく,途中で挫折した女性達を聞いています.崔氏が躓き,金氏が挫折したから,韓氏が選ばれました.崔氏が失敗しても,クリスチャンがアボニムを受け入れていたら,英国の女性が,真の母として選ばれていたという御言もあります.韓氏は,97%まで到達したのに,残り3%のゴール目前で,倒れてしまったと聞いています.


家庭連合のメンバーは,アボニムと韓氏が本当に一体であったと信じているのでしょうか.アボニムの宣布は,実態とかけ離れた事が多かった事を思い出しましょう.2010.6に二回,真の父母様の最終一体宣布が成されていますが,その内実は,韓氏の約束であり,アボニムの目標でした.実態とはかけ離れていました.それでも,宣布することで,目標が公知となって,それ自体はサタンも侵害できなくなります.私達の聖婚問答も同じです.実態は伴っていなくても,聖婚問答を誓う事を条件に,私達の祝福は,サタンの侵害から外れています.聖婚問答故に,アボニムは祝福家庭に責任を負われているのです.
真の父母様の一体と唐突な独生女の跋扈は,全く無関係です.ある時は,一体論を出して隠れ蓑とし,ある時は,独生女論を出して,韓氏がアボニムより上であるような暴論を展開しているのが,破綻寸前の家庭連合の屋台骨ではないでしょうか.皆さん,冷静に考えて見ましょう.


2月に韓氏の自叙伝が発刊されて,3月には日本語訳も発刊されました.自叙伝のあちらこちらに,アボニムの御心情や業績が,あたかも韓氏のそれらであるかのように,読者を混同させる刷り込みが散見されます.夫婦であっても,相手の心情や業績を盗用,詐称してはいけないと思います.自叙伝における独生女(独り娘),宇宙の母,平和の母等の流布に留まらず,いよいよ,原理講論の書換え,改竄が始まっているように聞いています.再臨論に手を加えるようですが,創造原理や堕落論も加筆する必要があるでしょう.
以前から,投稿していますが,家庭連合は聖書も書換えて,新しい聖書を発刊すべきです.独生女や母なる神を主張するには,聖書にその根拠が必要です.
オウム真理教が,名を変えて三派ぐらいに分裂してなおも現存している事実を考えましょう.どんな異端宗教も一旦霊的な集団を構成すると,簡単には消滅しません.独生女教も韓氏やその後継者(中心人物と呼ぶ)を天上人のように崇拝して続くと思います.しかし,疑問に思った人は,良心の声に従いましょう.そして,勇気を持って立ち上がって,アボニムの御言と伝統を守りましょう.

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